表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ALOISE(アロア)  作者: 十八谷 瑠南
12/213

騎士団長ランスロット②

「いや、絶対にそれはない」

「なぜです?一国の王子ですよ!そう簡単には捕まらないでしょう」

ランスロットは、ふと思い出した。

初めてアーサーに出会った日のこと。

アーサーの偉そうな態度に腹が立ち、少し肩を押しただけで彼が吹っ飛んで行ってしまったこと。

(まだほんの1年前のことなのに。)

ランスロットはそのことを思い出し、少し頬を綻ばせた。

「アーサーは、弱いんだよ。田舎の国王軍でも、簡単に捕まえられるくらいにな」

背筋の良い男は驚いてまた、背筋が縮こまった。

「王子たるもの鍛えられているものだとばかり思っておりました」

「お前、何も知らないのか?」

「え?」

「この城で流れている噂も知らないのか?」

「噂ですか?その・・・恥ずかしながら、私、この城に友人というものがおりませんでして・・・」

ランスロットは吹き出した。

「なんだ、お前配属されたばかりなのか?」

「はい。王様のお眼鏡に叶いまして、1週間前に騎士団の一員にさせて頂きました」

「ほお」

「なので、噂というものは聞いたことがございません」

「そうか」

ランスロットは何か少し考えた後、椅子から立ち上がり、机に向かった。

「あの、ランスロット団長?」

「少し待て」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ