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結界の国〜兵師たちの都志見〜  作者: スターライズ
運命のはじまり編
4/19

〜試験前〜

「全員!整列!これより試験の詳しいルールを説明する」


  星雪たちの班担当の教官が声を張り上げ、全員に緊張が走る。


「まず15人チームで森の中央にある巻物を目指し競争し、制限時間30分間巻物を奪い合ってもらう。意図的な殺しは、反則だ。即退場してもらう。敵を拘束する場合は痛めつける代わりに、この縄を括り付けろ。この6年間で鍛えた力を存分に発揮してくれ!ああ、それと毎年死者が出る。やめたいものは今すぐ名乗り出ろ!」


  一呼吸もできないような重苦しい空気がその場に立ち込める。その空気は誰にも名乗りを上げさせなかった。


「ならば、死ぬ覚悟があるということだな。よし!これより縄を配り、15分間作戦タイムとする。」


  教官から拘束用の黒い縄が配られ、15分間の作戦タイムが始まる。


「俺、中村義孝に決めさせてもらいます。陣形は輪形陣、外縁は近距離能力者で固め、その中を中・遠距離能力者、中心を回復系能力者で固める感じで行こう。何か意見があるものは言ってくれ。」


「義孝。この大神政次を最前衛においてくれ。俺がザコを一掃する。」


「わかった。よろしく頼む。他に何かある者は遠慮なく言ってくれ。」


 15分が立ちさらに念密な陣形や作戦が立てられる。


「時間だ。試験を開始する!はじめ!!」


  教官の号令と共に全員が強化術式をかけ、一斉に走り出す。その様子は、さながら一陣の風が吹いたようだ。


「ほっしー。わかっているよね?」


  涼花が走りながら普段は見せない真剣な顔で星雪をみつめる。その声からは、一切の淀みも感じ取れない。


「うん……わかってる。」


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