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ご飯。後、情報。

迷宮に関する情報が殆どですので短めです!


冒険者ギルドでランクCのギルドカードを発行してもらった僕はアリアさんにお礼を述べてからギルドを後にした。


食べ物を求めてこの迷宮都市に来たはずがいきなりC級の冒険者になれたのは幸運だった。異世界で名を轟かせる冒険者になるための第一歩どころか三歩位まで踏み出した様なものだ。


今、僕は天狗になっている!盛大に天狗になっている!!そして目の前にあるご飯!やっとあり付けた、ちゃんとしたご飯!!僕は今、世界で一番幸せだと確信している!!!


ふぅ。食べよ……



ご飯を食べ終えた僕は宿に来ていた。宿は一泊(素泊まり)で銀貨四枚で4000Rだ。ホントに日本と大差のない……と思ったら大間違い。実はこの宿屋、この世界では高級宿屋なのだ!違いは風呂があるか無いかだ(部屋の大きさ。ベッドの質の違いに気づいていない)。

風呂がない普通の宿は銀貨一枚という良心的な価格になっている。


この世界での物価には驚いた。

基本的に食べ物は日本と同じ物価なのに比べ、それ以外のものは日本より安かったのだ。宿代より食事代の方が高いくらいに。


この世界では食べ物以外のものは迷宮で手に入るんだと思う。この迷宮都市には、僕が潜ったメインの大迷宮以外に沢山の迷宮が存在していて中には木が生い茂る迷宮やいい金属が一定量取れる迷宮などが存在していて乱獲しない限りリスポーンするという不思議な迷宮なのだ。


この話を聞く限り迷宮って恩恵しか与えないのでは?と思ったのだがどうやら違うらしい。


この世界には無数の迷宮が存在していてごく稀に大迷宮という百から三百階層以上の大きな迷宮ができるらしい。

そして大迷宮の周りには例外なく人間に大きな恩恵を与える小さな迷宮ができるそうだ。まるで人を集めようとしているかのように。ではなく確実に集めようとしているのだ。その根拠は迷宮内で死んだ者の遺体が消えること。迷宮は人間を喰っているのだ。

なら大迷宮に入らなければいいのでは?と考えた都市が昔に存在したらしいがその考えを持った全ての都市が大迷宮から溢れる魔物により壊滅したらしい。そして食べ物を失った大迷宮は痩せて小さな迷宮に戻るそうだ。


冒険者というのは言わば生贄のようなものだ。大迷宮で一定数の魔物を倒さなければ魔物により都市は壊滅する。それを防ぐために戦って死に、喰われる。月に大迷宮で命を落とし喰われる人間の数は百人前後で年間では千五百人を超えることもあるらしい。

なのに冒険者が絶えない理由は魔石にある。魔石とは日本で例えるなら電気やガスみたいなものだろう。火を起こし、光を放つ。これがなければ人々の生活は著しく低下する。いくらあっても足りない消耗品という事で高値で取引される。所詮この世は金+名声だ。冒険者ランクが高いほど優遇される。そんな世の中なのだ。


そしてランクが上がった時に受けた説明によると目標討伐Pというものがあり、月に決められた討伐Pを取れないものはランクが一つ下がるらしい。因みにランクC級は月に500Pは取らないといけないらしい。ランク別に表にすると……


F級……必要P0……目標討伐P0

E級……必要P100……目標討伐P100

D級……必要P250……目標討伐P250

C級……必要P500+十階層突破……目標討伐P500

B級……必要P5000+二十階層突破……目標討伐P1000

A級……必要P10000+三十階層突破……目標討伐P2000

S級……必要P20000+五十階層突破……目標討伐P5000


となっていてC級から難易度が跳ね上がるのだ。そしてランク別ごとに特典がある。ランク別表にすると……


F級……無し

E級……全ての迷宮都市での出費1%割引

D級……全ての迷宮都市での出費5%割引

C級……全ての迷宮都市での出費10%割引

B級……全ての迷宮都市での出費25%割引+宿無料

A級……全ての迷宮都市での出費35%割引+高級宿無料

S級……全ての迷宮都市での出費50P割引+高級宿無料+飲食店無料+施設利用無料


と馬鹿げた事になっている。


そして現在S級冒険者の数は四名。四名全員がハイエルフで同じパーティメンバー。世間では迷宮都市の守護神と呼ばれている。転移スキルを用いて全ての迷宮都市を駆け巡り四百年間も迷宮内の魔物を一定量にとどめている。しかも、このパーティーメンバーがいなければ殆どの迷宮都市が壊滅すると言われている。


因みにA級ですら三十名程度でB級は千名を超えるそうだ。


この殆どの情報は師匠から聞いたもの(一部はランクアップ時の説明で聞いたもの)なので間違いはないはずた。


それにしても濃い一日だったな。そんな事を考えながら僕は宿屋のベッドで意識を手放した。

ヒロインの影すらが見えない?


確かに。


でも、出会いは唐突に来るものですよ?

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