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戦闘系スキル。後、師匠。

さて、僕はこの異世界に来る前に【全世界を統べる女神】アルシェ様にチート能力(?)をもらったわけだが、来て早々にゴブリンに集団リンチされるということになった。その理由はもらった能力が戦闘系スキルではなかったからだ。そしてゴブリンたちに殺されかけた僕は無意識の内にアルシェ様から頂いた加護スキルの一つである女神召喚を使ってしまったようでゴブリンたちは只の死骸となった。更にゴブリンを倒した女神、【剣の女神】リスエラ様は僕が弱すぎるからという理由で僕に更なる加護をくれた。しかし、アルシェ様の加護と比べてしまうと能力自体ではどうしても劣ってしまうのだが、リスエラ様の加護には戦闘系スキルである剣術(5/10)を自動で得ることができるのだ。そして気づいてしまった。この世界はステータスも大事だが、それ以上に戦闘系スキルが大事だということだ。その理由をこれから実戦形式で説明しよう。


今、僕の目の前にはゴブリンが一匹いる。このゴブリンにカーソルを合わせるように念じると……あら不思議。敵であるゴブリンのステータスが見れるではありませんか。因みにゴブリンのステータスはこんな感じ。


ゴブリンLv.6/10


HP126

MP35

AP32

DP30

MA20

MD32


【スキル】

剣術(1/10)



まぁ、見てわかるように剣術(1/10)を持っている。大体、言いたい事はわかっただろうか?ゴブリンに集団リンチされた時の僕のステータスはHP以外ややゴブリンの上をいっていたはず。だが、攻撃をしようにも攻撃は簡単に捌かれる。僕が戦闘系スキルを一つも持っていなかったからだ。

なら、今の僕ならどうだろうか?

今のステータスなら力任せに攻撃すればゴブリン一匹くらいなら行けるとは思うが戦闘系スキル皆無の状態では泥試合が関の山だとおもう。


おっと、説明をしている前に目の前のゴブリンが痺れを切らしてこうげきをしかけてきたようだ。


ゴブリンは僕めがけて剣を振り下ろす。が、剣を滑らせるように剣筋を受け流す。脇腹がガラ空きだ。そこに掠らせるように初心者の剣で斬りつける。これにはゴブリンも肝を冷やしたであろう。ワザトダガ。僕が攻撃を掠らせたことにより、ゴブリンは実力に大差はないと軽率な判断をしたのだろうか、気を取り直したかのように僕に剣で切りかかる。まぁ、幸いなことに、僕は弱い相手を徐々に痛めつけるという悪趣味は持ち合わせていないため、先ほどのように攻撃を受け流し一瞬でいけるように首を切り飛ばし、絶命させた。


このように戦闘系スキルを持っていれば圧倒的なステータスの差がない限り負ける事は殆どないといっていいだろう。ステータスがだいたい同じであるならスキルのレベルが高い方が100%勝つ……であろう。


それにしても戦闘系スキルをとは凄いものだ。先程までゴブリンに攻撃を受け流されていたのに戦闘系スキルを手に入れた瞬間に立場逆転ときた。これからは戦闘系スキルのレベルをどんどん上げたいものだ。


まぁ、スキルのレベル上げる条件やスキルを取得する方法すら分からないんだけどな。(正規の方法で)


『スキルを正規の方法で取得するには迷宮ダンジョンのコアに手で触れるのが一番早いでしょう。』


……?突如、無機質な声がスキルの取得方法を教えてくれたと思うのだが多分、気のせいだろう。


「……迷宮ダンジョンかぁ。稼ぎたいし、ご飯も食べたいから、早めに迷宮都市にいきたいものだ。」


僕はため息混じりに愚痴をこぼす。

因みに異世界に来て二日目日なのだが、未だにまともな食事にありつけていない。途中で見つけた兎を焼いて食べたくらいだ。


『最短距離に存在する迷宮都市はザリムとなっております。この道を進んで約百二十キロメートルです。主様であれば走れば三時間もかからない距離です。』


マタキコエタ。


しかも、迷宮ダンジョンの情報を的確に教える仕事ぶり。

多分アレだ。アレしかない。


「迷宮師匠?」


『はい。なんでしょう。』


やっぱりか!

アルシェ様からもらった迷宮の全てを知ることが出来るスキル。その名も迷宮師匠。


迷宮ダンジョンに行ってから使ってみようと思ってたスキルなのだが、この様子からすると多分、常時発動系のスキルなのではないだろうか?説明にのると、このスキルは音声で迷宮の全てを僕に教えてくれるスキルだったようなきがする。

まぁ、それはいいとして迷宮師匠が言うには僕は走れば百二十キロメートルもの距離を三時間もかからないというのはどういうことなんだろうか?

確かにレベルが上がって飛躍的に走る速度は上がったと思う。トップスピードで時速六十キロくらいなら出せると思うが体力が……ってあれ?僕この世界に来て走ったことはあるけど息を上げたことないぞ?あれ?まさかHP毎秒10%回復って体力も含まれる感じか?だとしたら僕は何らかの理由で大きなダメージを受けない限り永遠に走り続けることができるということになるぞ?もしかして僕の体ってかなりハイスペックになってるんじゃないか!?



まぁ、というわけで走ってみたところホントに三時間かからずで迷宮都市ザリムについてしまった。正確にはザリムの入口の門についたかな?門には行列が出来ていて、入るには審査的なものがあるらしい。あっ、僕の番がきたようだ。


「止まれ!」


声の主は、いかつい顔の門番さん。


「身分証明書はあるか?」

「いえ、ないです。田舎出身でして。」


まぁ、こう言えば大体のラノベではどうにかなるし大丈夫だろ。


「そうか。じゃあ、冒険者ギルドで身分証明を作るといい。通っていいぞ。」


いやぁ、ホントに行けるもんなんだね。

てかセキュリティ的にダイジョブなのか?

普通に入れたけど……


「すいません。門番さん。この門番通るのに審査とかいらないんですか?」

「もしかして、知らないで通ろうとしたのか?」

「?」


門番さんはため息をつきつつも説明してくれた。

門番さんが言うにはこの門には犯罪歴があるものを検知する結界が貼ってあるらしい。犯罪歴がある者が触れると同時に門番が持っている魔道具が赤く光るという仕組みだそうだ。


「教えていただきありがとうございます。門番さん。」

「いい加減、門番さんってのやめろ!俺の名前はゲイルだ。覚えとけよ。」

「え、あっはい!僕の名前はカイと言います!よろしくお願いしますね、ゲイルさん!」


ゲイルさんとそんなやりとりをした後、僕は冒険者ギルドへと向かうことにしたのであった。


初めて話した人がいかつい顔の門番さんになってしまったことにお詫びを申し上げます。

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