異世界人でも階段は怖い
レイの魔方陣により黒いスライムは一斉消滅したが、その後にまた現れ
3人は急いで城まで向かう。
女王に会った際の透明な階段を使えばどうかと聞いたひなだったが、それではスライムまで上ってきてしまい、城が危険にさらされてしまうとのことでヒカルに却下される。
かと言ってこのままではいずれ体力が尽きてしまう。
そんな時、レイがいいことを思いついた。
「ヒカルがおとりになればいいんじゃない?その隙に僕たちが逃げ…ぐはっ」
「まったく」
ヒカルに拳骨されたレイは走りながら頭を抱えていた。
「あっ。分身とか作れないんですか?」
「「っ!?」」
レイによって3人の分身を作り、分かれ道のところで二手に分かれる。
これではスライムが全員そっちに行くとは限らないため、一つは崖。もう一つは・・・
バシっ!!!!
ヒカルによって成敗
「きれいに片付いたね~」
「ひなのお手柄だな」
そう言われるとなぜか照れるひな。
「今のうちに階段使って城まで行こう。いざとなったらレイ、頼むぞ」
「う~ん~頑張るよ」
「よし。城までの階段を出すぞ」
ヒカルによって城まで続くあの透明な階段が現れた。
「ひな、しっかり捕まっていろ。絶対に下を見るな」
「はいっ」
「あの~俺は?」
「お前は自力に決まってるだろ」
「えぇ!?」
「ぐずぐずするな。先に行くぞ」
「僕・・・この階段使いたくないよぉ」
城まであともう少し!!