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異世界へ?  作者:
26/32

ついに明かされるクロ男の目的

「ヒカルさん、レイさんが・・・・レイさんが」

 ヒカルが来て安心したのか涙はさっきよりもあふれ出ていた。

 それを見て駆け寄る。

 

 「大丈夫だ。まだ息がある」

 「・・・ごめんなさい。また私・・・「お前のせいじゃない」

 ヒカルは小さい子をあやすかのようにひなの頭を優しく撫でる。


 

 「やっと出てきたな」

 「・・・・」

 ヒカルはクロ男の方へと目を向けた。さっきとは逆に目が明らかに違っていた。

 

 「黒いオーラを操っていたのは、お前だったんだな」

 「まぁそのとおりだ」

 「目的はなんだ」

 「決まっているだろう。この世界を滅ぼすためさ」

 「「っ!??」」

 

 「我々はこの世界とは別の世界の人間であり、いくつもの世界をこの黒き力によって滅ぼしたのだ。そして、最後に残ったのがお前たちのいるこの世界だけとなったのだ」

 「別の世界を・・滅ぼす・・・・?そんなことって」

 「本来なら一気に滅ぼしてしまえばよかったのだが、その前に」

 「?」

 「お前を連れ戻しに来たのさ」

 「えっ!?」とひなが思わず声をあげる。

 

 「何の冗談を言っているのかさっぱりだ」

 「冗談ではない。本当のことだ。お前を連れ戻しに来た」

 「俺はお前なんか知らない」

 「それはそうだろう。生まれてすぐ別れちまったんだから」

 「っ!??」

 

 さすがに冷静なヒカルはその言葉に驚きを隠せなかった。

 

 

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