救世主
「雷撃!!!」
ビリビリビリ!!!!!
「甘い」
バシッ!!
軽く剣でバッサリ切り、雷撃がこちらへと降りかかる。
「シールド発動!!!」
ひなによりシールドが貼られ間一髪。
「水撃竜!!!!」
水による竜の攻撃技が発動し、クロ男に直撃する。が、あっという間に大量の水へと変化して地面に沈み込んでしまった。
「これでもくらえ」と右手から黒いものが現れ、二人めがけて飛んでくる。
「「シールド発動!!!」」
二人の同時シールドで防御力を強化。辺り一面が真っ黒に染まっていく。
「ひな、同時攻撃だ!」
「はいっ!」
「水撃竜(雷撃)!!!!」
雷と水の攻撃技を見事成功させた二人。
初めてにしては上出来。
「やったか?」
「・・・・いえ、まだです」
クロ男は傷一つ付いていなかった。
「やれやれ。いたくもかゆくもないな」
退屈だといわんばかりにそう呟く。
「そろそろ終わりにしよう!!!!」
バシッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「やばい!!ひなっ!?」
「きゃっ!?」
ドカーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「・・・・っ。レイ、さん?」
シールドを発動させる暇もなく彼はひなをかばったせいで大きなダメージをくらった。
「レイさん、しっかりしてください!!レイさん!!」
ひなの目には涙がこぼれていた。何が起きたかもわからない。
気が付いたらレイがボロボロでぐったりとしているのを目の前に動揺せずにはいられ
なかった。
「うるさいな。これだから女は嫌いだ」
「っ・・・・」
ひなはクロ男の方を睨みつけた。
「許さない・・・。わたしは貴方を、絶対に許さない!!!」
「お前に何が出来るというのだ」
そういうとクロ男の剣がひなの方を向ける。
「その男と共に死ね」
バシッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「シールド発動!!!」
それと同時に人影が見えたのをひなは見た。
その後、あの鋭い攻撃が真っ二つに割れたのだ。
「っ!?」
「ヒカルさん!!!!」
「悪い。待たせたな、ひな」




