表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界へ?  作者:
13/32

ヒカルの秘密

「くそっ!??」

 「待て、今雷撃を使うな!」

 オオダコは湖にいる。ここでレイの電撃を使えばひなに当たる可能性も高い。

 

 「じゃあどうすればいい!?」

 「落ち着け!!」

 ヒカルはレイに思いっきり叫んだ。

 それを聞いてレイはびくっと身体を震わせ、焦りは一気に引いた。

 

 「ごめん。ヒカル・・・僕「いい。分かればそれで」

 この時、レイはまたやってしまったと二度の失言に後悔した。

 ヒカルは怒っても良かったはずなのに、それとも気にしてもいないのかいつもの冷静な対応でなんともないかのようにスル―していく。

 

 まぁ、あいつらしいけど。とレイはそんなヒカルを羨ましく思った。

 

 

 バシッ、バシッ!!

 ヒカルは自分に襲い掛かるオオダコの足を交わしつつ、ひなの方へと向かっていく。

 

 が、しかし敵もそれをさせまいと早い速さでヒカルめがけて攻撃

 バシッ、バシッ!!

 

 「っ!?」

 後ろからの攻撃にヒカルの防御が間に合わない。

 

 「シールド!!」

 間一髪でレイのシールドがヒカルを守った。

 

 「レイ、魔方陣はできないのか!」

 「そんな体力あったらとっくに使ってるって」

 「くっ!」

 やはり自分がなんとかするしかないとヒカルは思った。

 

 バシッ、バシッ!!

 だんだんスピードが速くなっていく。

  

 「ヒカル、後ろ!!」

 「っ!?」

 

 バシャ!!!!!!

 「ヴァ!???」

 

 ドカン!!!!

 ヒカルは後ろから来たタコの足に捕まれ、投げ飛ばされてしまった。

 「・・くっ」

 生きているもののダメージはかなりのものだった。

 

 レイは急いでヒカルの元へと走る。

 

 するとオオダコはレイには目もくれずに湖の中へと潜っていく。

 

 「待てっ・・ぐはっ」

 「ヒカル!!!」

 「・・・ひな」

 「その身体では無理だよ」

 「・・・・レイ」

 「なに?」

 「力を・・貸してくれ」

 「!?出来るわけないだろ、今の身体で使ったら「・・・頼む」

 ヒカルは本気だと分かったレイは、止められそうにもなかった。

 覚悟を決めて今思っている感情を抑えて口を開く。

 

 「・・・死ぬなよ」

 「あぁ」

 

 

 ダメージがある身体で使うのは大変危険だということをヒカルは承知の上でレイに頼んだ。

 たとえ自分が死んでもひなのことを任された責任は果たさなければならない。

 彼女を絶対に救いだす。オオダコが湖に入ってまだ数分。

 

 そして、レイによってヒカルは一時的に動ける身体になり、すぐさま湖の中へと飛び込んでいった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ