オオダコによる奇襲
数分後、3人は大きな湖へとたどり着いた。
「ここで行き止まりですね」
「あぁ」
「っていうか、真っ黒だな」
レイの言った通り、湖は全体が真っ黒に染まっている。
そしてその瞬間ぶくぶくと泡が立ってきた。
「何か来るぞ。さがっていろ」
ブァシャーン!!!!
バシッ!!
「くっ!?」
バシバシッ!!
「うぉっ!?」
足をとられて、ヒカルは湖へと引きずり込まれる
「くそっ!」
「雷撃!!」
ビリビリ!!!!
「レイ、援護しろ」
「了解」
敵はオオダコだった。
長い8本の足でヒカルの方に勢いよく襲い掛かってくる。
バシッ、バシッ!!
「分厚くてこれでは切れない」
そういいながらヒカルは避けたり動きをとめたりしている。
「雷撃!!」
ビリビリ!!!!
「雷が一番効果的だが、いつまで持つか・・・」
「かまわん。そのまま続けろ」
すると、オオダコの頭が大きく膨らみ始めた。
「っ!?」
「なんだなんだぁ!?」
「えっ!?」
ブッシュー!!!
「ヒカル!?」
突然のことでヒカルの防御が手薄になってしまった。
このままではまずいとレイはあせってヒカルにシールドをはった。
しかし、急すぎてひなのことまで目がまわらなかった。
「しまった!?ひな!!」
辺りはオオダコのせいで真っ黒い墨で覆われてしまっている。
が、しかしひなの姿がどこにもない。
すると、レイがオオダコの方へと視線を向けると
ひなは真っ黒になってオオダコの足に絡みつかれていた。




