ある日突然…
ある日のこと、私は一人公園で散歩をしていました。
休日で家にいるのも退屈だったので、外出することにしたのです。
「♪~」
天気が良かったことから気分よく鼻歌を歌って歩いていたのですが・・・
ガクッ!
なにもないところでつまずいた。
「うおっ!?」
バタン!!と思いっきり倒れてしまう。顔面やら手やら、全体的に痛みが走る。
「いっててて・・・・」
なんでなにもないところでつまずくかな・・と独り言をつぶやき、ゆっくりと体を起こす。
そう、この時ふつうに近くにある公園でなにもないところでこけてしまったということで終わる
はず・・・だった。
「・・・」
ふつうに近くにある、公園・・・にいるはずだった、
「えっ・・・?」
さっきまで見ていた風景が、おもいっきり変わってしまっていたのだ。
たくさんの木が多い茂っている。森だった
混乱している中、「君、大丈夫?」と声を掛けられた。
「・・・・・」
「見かけない恰好をしているが・・・旅人か?」
思考が完全停止した。
目の前にいたのは男性、しかし・・・服装が明らかに私が着ているものと異なっていた。
「とにかくここは危ない。立てるか?」
こけて顔をあげただけで立ってはいなかったため、男が私に手を差し出したのだ。
私はとりあえずその手を取って立ち上がった。
膝にすこし痛みを感じた。
「大丈夫か?」
「・・・はい」
か細い声で返事を返す。
「森をでたあとに詳しい話を聞こう。俺についてこい」
私は後ろで男についていった。
いったい、ここはどこなんだろう?