プロローグ_ゼロ
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※この物語はフィクションです。
・登場する人物や団体などあらゆる内容は全て架空のものであり実在のものとは一切関係ありません。
・物語の中で生じた主義主張又は思想及び信条などでもって何かを誘因しようとするものではありません。
・当作者は警察の治安維持などの活動を批判および否定するつもりは一切ありません。罪行為を正当化・擁護するものでもありません。
・当作品には一部に十五歳未満の閲覧には不適切な描写が含まれています。
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当作者の処女作となる『異世界ポリス ~異世界で警察はじめちゃいました』をお読み頂くご英断恐れ入ります!
作中の内容や文章力及び技法といった根本的部分で拙いところや稚拙さを感じるところが多々見受けられるかと思いますが寛大な心でこのような素人を記憶の片隅にでも受け入れて頂ければ嬉しく思います。
当作者の当作品「異世界ポリス ~異世界で警察はじめちゃいました」について、刑事ドラマをイメージされて閲覧しようとお越しいただいた方々には大変申し上げにくいのですが、当作品は“慶次ドラマ”100%です。
これは言い訳になりますが当初の目的とどんどんかけ離れていきまして。
とにかく主人公を暴れさせちゃえみたいな方向に行ってしまってて、うーん……。
そういう中でも伝えたいものがあるんだと認識頂ければうれしいなと。
物語の中身については、ギャグ要素を多分に含んだシリアス交えた物語みたいな。
本来目指していたのは、刑事ありドラマありコメディありラブあり、なんですが。
ぐだぐだになってしまいましたが、こんなのでもよろしければよろしくお願いします。
※『プロローグ_ゼロ』は警察関係の事柄について作者の独断と偏見による説明です。読み飛ばして頂いても物語の進行に支障ありません。
―――治安維持費
「二千四百円」
この数字を眺めて、すぐにピンとくる人はなかなかいないだろう。
実はこの数字、治安維持に掛かる日本国民一人当たりの月額費用だというのだ。
これが安いのか高いのかは個人の見解で相違があるだろう。
ただ一つ言えるのは、国民性や人間性の善し悪しなどは治安などに大きく関係することもあるだろうが、警察組織が機能していることで犯罪の抑止や発生を未然に防止し、犯罪が発生した後においても鎮圧または捜査することで、事件の解決を図り、「公共の安全と秩序の維持」に努めてくれているという点において、治安維持のために掛かる費用は金銭価値では計れないのではないだろうか。
しかし、こうした予算を掛け、関係各位の弛まざる努力のなかでも複雑・多様化する凶悪・組織化・国際化している犯罪及び事件・事故は一向に無くならないどころか増える一方であり、このような状況に対応するため人員の増員などに掛かる費用もまた年々増加傾向にある。
こういった状況の中でも昼夜を問わず、日々粉骨砕身して安心で安全な街づくりを支援してくれているが、一方で我々自身もまた自主的に様々な地域社会の安全活動への取り組みが重要だと言われている。
この社会に犯罪を犯そうとする者がいる限り、こうした組織及び活動は食物連鎖の頂点に立つ理性を獲得した我々人類にとって、社会秩序を保つためには絶対に無くてはならないものと言わざるを得ないのではないだろうか。
―――治安立法
「治安立法」とは治安維持などを目的とする諸立法である。
明治には「安寧秩序の維持」を主な目的とし、戦後以降「公共の安全と秩序の維持」をその目的としている。当時の社会状況を考察するにあたり、今現在の社会通念に照らしてあってはならないだろう。
今でこそ、判断材料となる情報などはインターネットの普及に伴い巷に溢れ、ほぼ制限無く自由になんでも入手することができ(保護主義や支配の強い一部の国家を除き)、また個人の思想や主義など個人の自由に発信・活動できる土台もできている。
そして、知り得た情報を政治や思想の影響のない現実離れしていない教育思想・哲学に基づいた教育――戦後以降、敗戦国の立場や国民性を上手く突かれた自虐的な史観など酷い偏りや事実隠蔽、偏向報道など捨て置いて良くなるものでもないものも多数見受けられるが――を受け、また間違った教育を見直せる環境がある結果、個人の思想や主義の下で自由に取捨選択して判断ができるに過ぎない。
それゆえ、情報や教育において今と開きのある時代背景において考察する場合、その善し悪しを色眼鏡を通して評価すれば偏りが生じるのは当然であり、その時代にそぐわない意味のないものになってしまうのではないだろうか。
―――歴史学及び法学
歴史や法律を研究する学問であり、これを歴史学及び法学という。
当時の歴史をありのままに叙述するには、これらの学問における方法論などを用い、物事の表と裏に隠された事実と真実を読み解く必要がある。
そして、重要な問題などが如実に現れるれることで中立的な立場として後世に役立つものとして伝えられるようになるのではないだろうか。
―――人間の本質
「人間の本質」は時代を経ても変わらない。
だが、人間の本質というものは個性や状況などにより隠れているものだ。
法令を遵守する立場にいるには状況や理屈でその立場を変えてはいけない。
しかし、この状況が人間の本質との間でジレンマを生じさせ阻害要因ともなる。
それゆえ、目まぐるしく変化する世界で法令遵守に基づき、法律や制度の見直しに際して重要な根拠となりえる犯罪の背景にある物事を調べ尽くし、人間の本質を見極めて過ちを繰り返すような禍根を残さないよう根絶する日々の積み重ねが大切であり、刻々と変わる状況に応じて対応できるように取り組んでいかなければならないだろう。
―――警察組織
警察内部は縦社会の組織構造であり厳しい規律が形成されている。
これがピラミッド社会と揶揄される所以である。
警察官の階級は、「巡査」から始まり「巡査部長」「警部補」「警部」「警視」「警視生」「警視長」「警視監」「警視総監」までとなっている。
これらの階級が所属する場所ではどういった役職に就くのかは調べてみると面白いかもしれない。
さて、ここで警察官全体に対する階級の割合についてはご存知だろうか。
全体の六割以上が「巡査」「巡査部長」で占められ、残りの三割が「警部補」だと言われている。
平たく言うと、警察官全体の約九割がこの三つの階級で占められている釣鐘型の階級構造である。
昇任試験は警部までとなり、警視に昇任するには人事担当が実務経験と選考をして決めるが、そのポストには定員があるため空きがなければ昇任することはできない。
これらのことからみれば、この組織の中で如何に階級を昇るのが難しいか分かるだろう。
しかし、この階級組織の中でキャリア組は前任が繰り上がればそのポストへと滑り込むように昇任するのだ。
そしてより限られた上位階級の空きポストを巡って競うことから、点数稼ぎや出身大学閥思考の強い組織と見られがちだ。
事実としてあるのは一握りにしかない上位階級にある役職を歴任している人物達の出身大学をみればごく僅かな大学で占められていることだろう。
ただ言えることは、その大学が数多くの優秀な人材を育成し、世に排出しているという事実である。
―――キャリア組
地方公務員である一般的な警察官が警部補まで出世して最後まで勤め上げるものとすれば、四年で署長(階級は警視生)になれるのが「キャリア組」といわれる超エリート達である。
ちなみに、国家公務員Ⅰ種試験に合格して幹部候補生として警察庁に採用される年間採用人数は、十数人程度の狭き門なのだから超がつくほどの競争だろう。
もちろん、全受験者は学力に相応の自信のある者達という前提の話しでだ。
その中には、日本東西でトップを誇る大学出身者達が、競争し合っていると言えば想像しやすいだろうか。
キャリア組のスタート地点はノンキャリアの2階級上である警部補と言えば、如何に通る道が違うのかが容易に想像がつくだろう。
さらに、警察大学校を卒業すると警部補の1階級上である警部に就くのだ。
そして、キャリア組といわれる超エリート達が最終目標として目指すのが、1つしかない警察庁長官のポストと言われている。
2015/07/08
・文頭の空白を一部半角から全角に統一。
(00-00~01-09,01-16)
・前書きに挨拶文追加。(00-01~)