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蜘蛛の糸  作者: 針山
8/9

喫茶店に寄る



 私はちょうど目の前にきたドアノブを掴んだ。

 歩き続けるのがなんだか億劫になってしまったのだ。

 ドアを開けると、カランカランと鈴が鳴り嫌味でないコーヒーの香りが漂ってきた。

 店内に入ると客はまばらで、私はいつもの指定席に座る。

 右手に持っているのは大学の講義で出たレポートを書くためのノートパソコン。

 いつものコーヒーを注文し、さっそくパソコンを点ける。

 何を言っているか解らない講義の内容だったけれど、レポートは書けるものだ。

 それらしく体裁を整えてやれば、おのずと文章は続いていく。

 しばらくキーボードを打っていると、雨の音がした。

 小雨とは言えないけれど、大雨とも言えない六月らしい霧のような雨。

 明日は大学も休みで、どこか遊びに行こうかと思っていると友人からメールが来る。

 友人も暇していたようで、遊びの誘いだった。

 私はOKの返事をし、振り続ける雨を見ながらコーヒーを飲んだ。




(エンド:追憶の雨)



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