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詩 幼稚園に行く

作者: WAIai
掲載日:2026/06/18

授業のいっかんで、幼稚園に行くことになった。


皆、はしゃいでいる中、俺は暗いため息を吐く。


「どうしたの?」


横に並んで歩く彼女に聞かれ、俺は正直に言う。


「子どもに怖がらないかな?」


彼女は可愛い瞼を開閉すると、ふっと笑ってきた。


「ライオンみたいに、怖い顔をしているものね」

「言うな。気にしているんだから」

「ごめん。でも大丈夫だと思うけどな」

「そうか? …あ、着いた」


幼稚園に着くと、子ども達がわあっと集まってくる。

キャーとか黄色い声が飛ぶ中、子どもは元気だなと感心する。


「それじゃあ、1人につき1人相手にして」


先生の指示に、皆が近くに来た幼稚園生と手を繋ぐ。


俺もなるべく優しい顔を意識して、話しかけてみる。


「俺と一緒に遊ぶか?」


すると子どもは首を横に振り、彼女のほうへ行ってしまう。


「え、私?」

「いいから、面倒みてやれ」


俺としては面白くなかったが、そう言うと、他の幼稚園生にアタックしてみる。


「お兄ちゃん、どうだ?」

「うーん、嫌だ」


また違う人のところへ行かれ、俺はショックを受ける。

休めば良かったかと後悔する中、1人だけ跳び蹴りしてくる幼稚園生がいた。


俺は素早く避けると、にやりと笑う。


「いいぜ。お前と遊んでやる」

「べーだ」


舌を出し、馬鹿にしてきたので、こいつなら相手にしてもいいと思い、走り出す。

子どもも、それで走り出し、鬼ごっこの始まりだった。


「すぐ捕まえてやるからな!!」


そう言いつつも、手加減して走る。

子どもはお尻ペンペンしてきて、生意気だなと苦笑する。


俺じゃなければ、相手にならないだろうと勝手に決めつける。


「…よし!! 捕まえた」


子どもを抱きしめると、暴れ出したので、頭をチョップする。


「静かにしろ。今度の鬼はお前だからな」

「えー!!」

「よーい、どん!!」


俺は子どもを解放して走り出す。

子どもは素直なようで、後から走ってくる。


「頑張れ!!」


彼女の声に、軽く手を振る。

やはり手加減して走ると、他の幼稚園生まで走ってくる。


「何だ、それ!?」


訳が分からなくなったが、俺の顔はもう気にしなくていいらしい。


ギャング集団を相手に、俺はわざと捕まる。


「負けた、負けた!! 次は俺が鬼な」


キャーと子ども達が逃げて行く。

彼女もやって来て、声をかけてくる。


「私も鬼の役、やる。子ども、あなたに取られちゃったもん」

「お前、大丈夫か? 疲れるぞ?」

「いいの。あなたと一緒に遊びたいの」


可愛いことを言う彼女に、俺は頬を赤らめる。

ずっと一緒にいような。

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