詩: 紙ヒコーキの手紙
掲載日:2026/03/18
胸に怒りの炎が燃え上がり
言葉がすべて棘になる
そんな男へ ひらりと落ちた紙ヒコーキ
「そんなに熱くちゃ 苦しかろう」
一緒に運ばれた雪の結晶が
心に落ちてジュッと鳴ったら
怒りは湯気になってしまいました
どうして わたしはこうなのと
朝から晩まで考えすぎて 心は重たい石のよう
自分をきらいな女の子へ ひらりと落ちた紙ヒコーキ
「あなたは あなたで いいんだよ」
落書きみたいな へたな文字
金子みすゞの言う通り
みんな ちがって いいんだよ
愛した人を空へ送り
涙で枕を濡らす夜
哀しみを抱えたあなたの枕元へ そっと落ちた紙ヒコーキ
「あなたの涙は 空のポケットにしまっておくね」
涙はまだ止まらないけれど
その涙のひと粒だけ
紙ヒコーキに乗って空へ帰っていきました




