第1話 はじまりの招待状
はじめまして。
この物語は、読むだけでも楽しめますが、
もし余裕があれば、少しだけ「考えながら」読んでみてください。
難しいことはありません。
ただ、気になった部分を、忘れずに覚えておいてください。
それでは、はじまりです。
第1話 はじまりの招待状
+121728
はじめまして。
この場所で文章を書くのは、少しだけ緊張しています。
というのも、昨年、わたしは世界的に有名な人物が主催した財宝探しの謎を解き、見事にそれを見つけました。
謎を追い、仮説を立て、外れ、また考え直し、少しずつ真実に近づいていく時間。
あのときほど、人生でエキサイティングで、幸せな時間はありませんでした..
結果として、わたしは1億ドルもの賞金を手にしました。
正直に言うと、最初は使い道をいろいろ考えました。
けれど、どれだけ考えても「これだ」と思える使い道が、見つからなかったのです。
よく考えてみると、わたしの充実感は、賞金を獲得することではなく、謎を解いているその途中にあったのだと、ようやく気づきました。
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本当に大切なことは、後になって気づくものですね.
そこで、今までの感謝と、もう一度あの充実感を味わいたいという思いから、この賞金を使って、今度は「わたしが謎を仕掛ける側」になることにしました。
わたしは謎解きと同じくらい、ミステリーが大好きです。
この場所で、まだ世に出ていない作家さんたちの物語を読む時間は、わたしにとって何よりの楽しみでした。
だから、その恩返しも込めて、わたしの仕掛ける謎の舞台を、ここ「小説家になろう」に選びました。
ここで、簡単にルールを説明します。
読者なら、だれでも参加できます。
わたしが毎日投稿する話の中に、手がかりが一つだけ隠されています。
すべての手がかりを集めることで、ある場所が特定できるはずです。
特定した場所は、やはり投稿内に隠されている連絡先へ伝えてください。
正解であれば、わたしが得た1億ドルを、そのままあなたに差し上げます。
なお、感想欄への書き込みは大歓迎ですが、
見つけた手がかりだけは、決して書き込まないでください。
他の人の答えを見てしまったときの、あのがっかり感が、
それがどれほど大きいか、わたしはよく知っていますので。
余談ですが、わたしは物心がついたころから、
数字に色がついて見える感覚を持っていました。
たとえば、1は白、2は黄色、3は青とか。
それだけでなく、+や−といった記号にも、色がついて見えるのです。
共感覚という現象らしく、
数字に色を感じる人はたまにいるそうですが、
記号にまで色を感じるのは、少し珍しいそうです。
子どものころのわたしは、その感覚がうれしくて、
ノートの端に数字や記号を書いては、色を飾っていました。
不思議そうに見る友だちに説明して、驚かせるのが、
ちょっとした楽しみだったのです。
あと..
実は、先日病気が見つかり、
わたしは余命宣告を受けました。
だから、時間のないわたしにとっては、
きょうがたいせつなのです。
それでは、これから、どうぞよろしくお願いします。
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謎解きのはじまりです。
皆様、どうぞお楽しみください。
+239001
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
この物語には、
各話にひとつだけ、必ず手がかりがあります。
見つけられなくても問題ありません。
すべては、後からつながるようにできています。
感想は大歓迎です。
ただし、気づいたことがあっても、
答えそのものは、どうか胸の中にしまっておいてください。
次の話で、またお会いしましょう。




