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とある山の話  作者:
1/1

赤い服の子

とある山の話です。

それぞれ発生したエピソード順に書く予定ですが、相手あっての事なので不定期です。



これはとある人に聞いた話だ。

そう親しい訳でもないが、飲み仲間としてはそれなりに一緒に飲んでいる気がする。

まぁ、酔って話している内容を再構築しているので、齟齬があっても勘弁して欲しい。



大学生の頃、とある山の山頂付近にある村営の宿泊施設でバイトをしていた。

自分の家からは遠方なのだが、大学の友人が先にそこでバイトをしており、その紹介で入った訳だ。

宿泊施設にはレストランが併設されており、昼間は登山客が来るそのレストランで働き、夜は宿泊客に料理を出し、なんて日々を過ごしていた。

夏、冬の長期休暇中や週末などは泊まり込みでの仕事になるが、学生時代の友人との時間は基本的に面白おかしいものだった。


その山は手軽に登山出来る事で著名だったが、修験道でも有名な山でもあった。

霊山と呼ぶべきかも知れない。

その宿泊施設は当然従業員の寮を備えていた。

崖にせり出す形の建屋で和室の6畳が個々に割り当てられている。

その中には天井の隅を見ると何かがいるとか、そういう話もあった。

友人はともかく、それ以外にいる人もどことなく訳ありな感じの人が多かった。

ただ、概ね緩い雰囲気があったとは思う。


その施設は村営なので、フロントは村の職員が交替で担当していた。

宿泊客も部屋に戻り、全員が風呂も終わると従業員も風呂に入る。

その後は朝が早いとはいえ自由時間なので若さに物を言わせて色々と遊んでいた。

フロントの人と駄弁ったりもするし、仲間内でくだらない話もするし、置いてあるマンガを読んだりもする。

その時はフロントの人と、どこそこに行ったとかそういう話をしていた。


と、ひとりの赤い服を着た子供がフロントを横切って外に出て行った。

泊っている部屋には冷蔵庫があり、その中のものは飲食出来るシステムだったが、当然後で清算がある。

好きなものがあるとも限らず、全員の認識は外にある自販機でジュースでも買うんだろうというものだった。

特に気にもしていなかったので、それぞれの談笑に耽っていたのだが。

その子が返ってこない。

おかしい、となってまず外に出たが深夜の山中、灯り自体が自分たちのいる宿泊施設にしかない。

街灯はあるにはあるが、水銀灯で基本的には使用しない為に消灯されている。

つまり真っ暗なので探すのは近場に限られたが、見つからない。


そうなると問題勃発という事になる。

村の人が宿泊名簿を出してきた。

その日はシーズン真っ盛りでもあり、満室だった事もあり手分けして確認する事になった。

自分も何部屋か訪れて確認した。

子供連れで来ている部屋もあったが、名簿の人数と部屋にいる人数は合致したし、宿泊客側も皆いると確認は取れた。

全員がフロントに戻ってきて確認した所、どの部屋からも誰も居なくなっていなかった。


では、あの子は何だったのか?

10人近くその場に居たのにそう言えば誰も顔などを覚えていなかった。

勿論、意識していなかったというのが大きな原因だが、全員が出て行ったのを見たのに、居なくなった客はおらず。

どうなっているのか、外に出て探す範囲を広げるべきか、山頂の方も見に行こうか、そういう話になったタイミングで店長が出てきた。

お前ら、夜中まで何で起きてるんや?という問いかけにこれこれで、と説明すると少しだけ考えて。

良いから全員寝ろという指示が出た。

それ以上は何も言えず、宿泊客に問題が無い以上は釈然としないながらも全員寮に帰った。


翌日、フロントの人は少し離れた所にキャンプ場に来ていた客を想定して問い合わせたらしいが、そこにも誰も泊まっていなかったと聞いた。

結局、正体は今になってもわからない。

赤い服はセーターだったのか、トレーナーだったのかももはや思い出せない。

男の子か女の子かもわからない。

そんな事があるんだから、世の中わからん事だらけでも仕方ない、とその人は結んだ。



結局、何かわからないままだったが、そういうネタはまだあるらしい。

また聞けたら書こうと思う。

如何でしょうか。

結局、何なのかわからないのです。

考察やらこうでは?というのがありましたら感想に残して下さいませ。

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