表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夜桜と丑三つの戦乱  作者: 廣川紫翠
第二章“狂花の死闘”編
7/19

第六話「衝撃」

「じゃあ。話すぞ、」







《5年前》

「季節は冬も終わりに近づく頃っと言ったところか。俺は君のお姉さん。日月星華は俺の彼女だった。とても優しい人だった。それは勿論、君、日月智也も知っていると思う。順風満帆。人生の絶頂。相変わらず酒はやめられなかったが、それでも優しく温めてくれる君のお姉さんには頭が下がるよ。けれど、そんな楽しかった一時は俺のせいで潰えた。

俺が、【狂乱】のメンバーだったせいで。同じく【狂乱】のメンバー。『狂姦』。そいつが俺の、いや、俺らの仇だ。悪かった。彼女は『狂姦』の手によって消された。俺はその後に帰ってきて惨状を見つけたよ。そしたらさ。俺は名前も顔も思い出せない。けど、『狂者』入りおめでとうって言われたよ。」 





《今》


おれは、阿崎が言い放った驚愕の事実を吟味する。

「取り敢えず、『神の左腕』によって、“嘘読み”を発動してたが、嘘はなかった。て事は、本当……なんだな。」

ここに来て新たな『狂者』の存在。

「なぁ、阿崎。『狂者』は何人いやがんだ?」

「3人。僕含めて、ね。」

「そうか。情報ありがとよ。そんで?俺の事さっさと殺せよ?」

「まぁ、最後に大切な事を言っておきます。それは、俺の霊力特性についてです。」

レイリョクトクセイ?なんじゃそりゃ。

「うーんと何それ?」

「ま、マジかよ。霊力特性っていうのは、神が与えたその者のみが扱える能力の一種さ。」

「ほう。」

「それと、僕の特性は「影」。そして、式神の作製方法は?」

「知らん。」

「あ、そうすか。式神の作製方法は二つあって、一つは自分の肉体を分け与える事。皮脂でもなんでも良い。二つ目は死んだ肉体に、式神使いの霊力を与える事。」

そこまで聞いて、また驚愕する。

「まさか、お前のその、影の式神。」

「ああ。そうさ。すまない。分かっているよ。速く自由に、楽にして上げたい。でも、俺にそんな勇気はなくてね。だから、こうして、連れているのさ。昔よりも喋らなくなった。でも、たまに君の事を言うんだよ。「智也は元気かなぁ」って。だから、君に会えて嬉しかったのさ。まさか僕が仇と思われているとは思わなかったけど。」

そう。そうだ。どうしようも無い。そして。俺は、激しい自責に囚われそうなる。だからこそ。

「さっさと、殺してくれ。」

阿崎は何も言わず。俺の身体を貫いた。













「おーい!新しい資料を持ってきたよー!

「要らん。だいじょぶだ。死に戻ってきたからな。」

「マジすか。」

「ああ。取り敢えず、速く商店街に行こう。」

「ま、勿論っす。」


《商店街》

路地裏。


「よぉ。阿崎。」

「ん?君は何者だい?」

「あ?あぁ、俺は日月智也。お前の持ってる式神のおとうとだ。」

「え⁉︎」

「そこまで、理解してるのか。だが、俺に敵意無しで来たと言う事は何かあるのだろう?なんだ。言ってみてくれ。」

「おお。勿論。じゃ言うぞ。お前、いや、お前ら、俺達の仲間となれ。」

「え?」

「っ⁉︎」

「「はァァァァァァ〜⁉︎」」

さてさて、どうなる事やら。

ブクマ、評価お願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 怪奇+バトルもの。正に相性がいい作品だと思いました。 180度違ったコンビが共に戦うという設定も好きです。 一話一話が長くないので負担なく読め、勢いがあってギャグも交えているので面白いです…
2021/12/30 18:55 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ