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夜桜と丑三つの戦乱  作者: 廣川紫翠
第二章“狂花の死闘”編
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第14話「暴食の蝿VS紅牙&蒼牙」

『意味が無い。何がしたいのだ。鬼など、この翅で何度も何度も殺した。四大元素?そんな次元なぞとうに超えている。』

そう蝿は思念で粘つく程に自信を誇示する。しかし、ただの蝿ならばそもそも思念伝達しない上に、その力の前では、嘘だと糾弾する事すら不可能だ……。

「俺は……アレを使う。相棒。宜しくな。」

「了解しました。智也さん。どうか……戻ってきて下さい。」

「おう。任せろよ。」

こうして、束の間の作戦会議が終了。


「鬼神化」

智也がそう言った瞬間。肉体が瞬く間に変貌していく。

自身の腕はより強靭に、霊力は妖力へと成り代わり、『神の左腕』は黒く変色し、そこの部分のみに霊力が溢れる。目は血走り、体全体には赤黒い筋が浮かび上がり、ギラリと脚には鎌状の何かが出現する。彼の姿は正しく異形と言った所か。

「ハハハハ。楽しませてくれ。タイクツサセンナヨ。」

と、最後には片言のようになり、恐ろしく速い速度で蝿を上回る。脚の鎌が乱舞し、伸縮自在に伸び縮みして、暴食の蝿を切り刻んで――ゆかなかった。

蠅の周りは、透明な何かで覆われていた。そして、鎌が蝿を切り刻もうと近ずいた瞬間に、消滅したのだ。

しかし、鬼神と化した紅き牙は気にも止めない。神の左腕を振り上げ、無理矢理貫通させて暴食の蝿、“ベルゼブブ”に攻撃を届かせたのだ。

「ガァァァァァァァ!!殺す殺す殺す殺す殺す殺す!とにかく消してやる!」

「キャハッ!頭イカれてんじゃない。そんなに消したいならどーぞ☆」

そんな意識なんてほぼ皆無の、それこそ怪異になりかけた智也に、笑いながら言い放った存在がいる。下半身が蜘蛛の姿。上半身は女性の姿をした、三大怪異の一体。

アラクネの姿がそこにあった。ボタボタと、赤い液体を流す人を掴んで。つまりは朽葉の。

死体だ。

アラクネぇぇぇぇぇぇ!って思った方多そうですね

まぁ、実際性格クソなんで。

ブクマ、評価お願いします!m(_ _)m

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