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夜桜と丑三つの戦乱  作者: 廣川紫翠
第二章“狂花の死闘”編
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第十三話「死の連鎖」

「ぐぅ。っ!ぅぉぇ、」

死の理不尽により、嘔吐感が込み上げ、胃液をぶちまける。喘ぎ、苦しみながらも、なんとか生きる道はないかと模索する。

「ここ……は、商店街……か。つまり。あんときは、あいつがいる位置と同じ場合だって事だ。」

そう。あまりの嘔吐感と、自身の命の喪失感に、もがき、足掻いて走り続けた結果、商店街に今回は来ていた。

「あんな奴と同じ場所にゃ居たくねぇ。……はぁ。っ……‼︎」

『汝。我の元へと来るというのか。ならば……無様に死を晒せ』

と。翅が。()()()()()()()()()

「はっ…………⁉︎ベルゼーーーーーー」

また。溢した。


















激しい嘔吐。

「ぁ。うぉぇ。なん……ごぶぉえ。」

言葉にならず胃液をぶちまける。

「オイオイ。汚いなぁ。やめろよ。“虚空断絶”。」

「は……」

また、命を溢した。






























「ぁ。」

嘔吐感は無い。今度は虚無感が襲って来た。

「立ち尽くしてなんになるよ。相棒。ん?どーーせ、“ここじゃ無いどっかの世界で”死んできたんでしょ。はぁ。智也さん。僕は行けますよ。ほら。行きますよ。」

友の…………相棒の声が聞こえた。虚無が続く。

「はぁ。ひっぱたくよー?」

相棒の…………

「は。ぉいちょっとま「はいドォン!」

「いってえええ⁉︎」

「ハハハハハッいやー、傑作だ。」

いつの間にやら、ヴィートの近くで笑い転げてる相棒がそこに居た。

「ぁ。」

先ほどの、喪失感、虚無感に苛まれた時とは違う……今にも泣き出しそうな声が少し。出たでは無いか……。

「ハハッ。ぁぁ。馬鹿……だよな。」

「おう。リーダーがアホで脳みそちんちくりんだと困るな。」

「何もそこまで……っ」

ふと、笑う。これほどまでに無い。微小な笑み。

「アアア!もういいや!取り敢えず、考えんの後回しだ!今は自分らの事ばっか考えときゃ良い!」

「そ。ほら、行くよ。」

彼等はこれまでに無い程すっきりとした面持ちで走って行った。




程なくして、着く。彼等は、最大級に膨大な“彼岸”が襲う。

『汝……殺されたいように見えるが?』

「そう見えるか?喰う事しか頭に無い蝿野郎が。」

『貴様……我を馬鹿にするか。本当に死にたいようだ。消そう。』

「お断りだぁゴラァ!!」

そう自身を鼓舞して、ひたすらに、ただひたすらに敵意を向ける。

「任せろよ!相棒!!」

「おう!!頼んだ!」

こうして、命を懸けて、3大怪異のうちの一体と争う---。



戦いは激化していた。

「『鬼の右腕』!!」

「『四大元素“火”』」

獄炎と、鬼が演舞し、この場に場違いな蝿を処す為に動いた――

次回!!2章最終決戦スタートです!


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