表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夜桜と丑三つの戦乱  作者: 廣川紫翠
第二章“狂花の死闘”編
13/19

第十二話「絶望」

「嘘だろ。な…………んで。アレが。」

智也は、久し振りの死に翻弄されながら、ひたすらにアレ……髑髏蝿について考察する。

「アレが。アレが存在してるなんか嘘だろ。そんな馬鹿な。なんで。なんで!大罪の悪魔がいやがんだよ!」

大罪の悪魔。それは、人に、あらゆる疫を流行らせ、更に人々を決して消えることの無い食欲で喰らい続けた蝿……嫉妬に狂い、海にやってきた者達を屠り続けた海の巨蛇……怒りを人々に植え付け、数多の負の感情の元を創り出した最強の魔神……傲慢の力を持つ堕天使……何事にも怠惰な魔神……強欲にもあらゆる欲を満たそうとした双頭の鳥……色欲の合成獣(キメラ)。以上が大罪の悪魔なのである。しかし。大罪の悪魔は、本来全て消滅していたのだ。しかし、実際は、暴食の蝿『ベルゼブブ』のみは生きていたのだ。

だからこそ、封印という手を使い無力化していたのだ。だが、何を隠そう、【ZET】のエルダが解き放ってしまったのだ。

「あぁ。どうすりゃあいいんだよ!クソ!」

「死ねばいいと思うぜ?」

「は?」

そこに、眼前に……立っていたのは。片目が紅で、もう片目は碧のオッドアイを持つ、男性だった。そんな、風格漂う男が応えた。『死ねばいいと思うぜ』っと。

「お前も……敵か?」

「勿論。元『狂姦』。現【ZET】下層部No.10ヴィート•アザリア是非、覚えろよ。なぁ?」


「【弟】。」

「ふ」

瞬間……。何も出来ずに地面に叩きつけられる。背中と後頭部はパックリと割れ、血液が溢れ出てくる。正に『致命傷』と言うべき傷だ。

「ぁ、ぉまぇ……が!」

最期の最期まで、血反吐を吐きながらも叫ぼうとする。その姿は誰の眼から見ても哀れで――


また、命を溢れ落とした。

だんだんと死に戻りの金字塔に似て来ましたが気の所為です。

ブクマ、評価お願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ