Bランク魔物
夏達は自分のパーティーの戦力あげつつ1か月が経った。
「夏にぃーー!早く起きて!」
「黒斗か・・・。おはよ」
そっか。今日は俺と桜と黒斗と白の4人で魔物狩りに行くんだったな。
最近は東京に住んでる人達が強くなったのかそれに合わせて魔物の強さも上がっている。
今日は連携も兼ねて訓練をする予定になっている。
東京も900万居た人口も100万を切っている。
1か月で人口が大幅に減っていた。
「夏にぃ!早く!桜姉ちゃんは準備出来てるよ!!」
4人で拠点である俺の家を出て狩場へと向かう。
「夏君!あっちに小狼の集団が」
「白!俺達でやるぞーー!」
「お兄ちゃん・・。いくよ。聖なる光」
白の発動させたスキルで光の大きな柱ができる。
小狼達も驚いた様子で騒ぎ出す
「後は任せろ!影の暗殺者」
黒斗は影を使って分身体をつくり小狼達を殲滅させる。
「やったーー!夏にぃ見た!?」
「お前たちも強くなったな」
夏達は小狼狩りをそこから30分程続けていた。
辺りがやけに静かになり魔物の気配が全くなくなった。
それにさっきまで人の声もしていたのに今では静寂が続く。
「ナナ。何かおかしくないか。静かすぎる。」
「夏。この気配はかなり上位の魔物が近くにいると思うよ。」
ナナの言葉を聞いた夏達の顔が少し引きつる。
「桜。2人を家まで頼めるか?」
「夏君はどうするの?」
「もし、そいつが来たらここで食い止める。」
「夏兄ちゃんも一緒に帰るの。」
そう言って白が俺の袖を掴んで離さない。
「黒斗。白を頼めるか?」
「夏にぃ・・・。わかった。」
黒斗は俺の顔を察したかのように強張った顔を上下に振る。
「桜。生きて戻るこれは約束だ。」
「待ってるからね」
桜が2人を連れて帰ってくれた。
さてさて、殿を務めるのはいいんだけどな・・・。
未知の魔物は少し怖いな。
すると、遠くの方からドスンっと大きく重たい足音が聞こえた。
「さっさと出てこいよ・・・。」
ビルの陰からその魔物が姿を現す。
頭には大きな角が2本。口にも大きな牙もついている。
斧を手にし見下すようにそいつは夏を見ている。
「ナナ。これはなんて魔物なんだ?」
「夏。これは大鬼だよ。小鬼や小狼はG~FランクだけどこいつはBランク魔物。いくら夏でもちょっとしんどいかも・・・。」
「ま、いっちょやってみるしかないな。炎の狙撃手」
夏が放った攻撃も大鬼の固い皮膚で攻撃が全く通らない。
「ギャーーオーー」
大鬼の攻撃は夏には当たらず。
だが、雑居ビルが木っ端微塵になっている。
「こいつ速度は無いが攻撃力が半端ない」
「夏!攻撃速度はないから頑張って!」
「こうなったら質より量だ!炎のかぎ爪」
だが、効いてないのは大鬼も同じ。
「やべぇ」
夏は攻撃の最中に足を滑らせてしまい体勢が崩れてしまう。
大鬼もその瞬間を見逃さず重たい一撃を入れてくる。
「グ八ッッ」
口から吐血をしてしまう。
「俺はお前なんかに殺されてたまるか」
フラフラになりながらも立ち上がる。
意識なんて朦朧としてる中夏が最後の賭けに出る。
「お前なんここで焼き尽くしてやる。纏い火ー業火!」
夏が大量の炎が包む。
大鬼がその温度で近づけないくらい高温だ。
「加具土命」
夏を纏っていた炎が龍の形に変わる。
「業火一大炎上網」
大きな炎の渦が出来上がり大鬼を閉じ込める。
辺りの鉄も溶けるくらいの高温だ。
「ギャーーーオ。ギャーー、、オ」
大鬼も藻掻き苦しむがその渦からは出れず
遂には固い皮膚にもダメージが入る。
バタン!!!!
大鬼が力尽きたのだ。
夏も加具土命を解除しドスっと地面に座る。
「あーー!疲れた。」
「夏!お疲れ様!Bランクの魔物だからドロップも良いんじゃないかな?」
夏はナナに言われて通り大鬼の倒れていた所を見てみると今までの比じゃないくらいのドロップの数だ!
魔石に攻撃力があがるアクセサリーもある。しかもパーティー分
これはびっくりだな。
最後の一つを手に取る
「ナナこれは何?」
「これはすごい!!魔物の卵だよ!」
卵!?!?
評価お願いします。