年収500万の俺が異世界に行ったらスーパーマンになってしまった件
だいぶ雑です
いっててて.......
随分長い間寝てた気がする。
眠い目を擦り、くるりと見回すとあたりは一面大草原。
あ、めちゃくちゃ面白いって意味じゃないぞ?
一面草だらけってことだ。
なんでここにいんだ?
俺は寝る前の記憶を辿って何故ここにいるかを思い出そうとした。
そうしてたどり着いた結論は、異世界転移してしまったっぽいってことだ。
だって俺、車に轢かれて死んじゃったし。
じゃないとこうやって腕をブンブン振れないわけだ.......
腕を回したら目の前の地面が抉れた。
ふぁ?
なんでなんで......
俺は自分を見て気がついた。
鍛え抜かれた上腕二頭筋。
厚く張った胸板。修羅のような背筋。
極めつけはこの全身青タイツに赤いマント。
「いや、俺、スーパーマンになっとるやん」
俺は一度深呼吸をして体を見回した。
うん、確実にこれスーパーマンだわ。
あの映画に出てくる二枚目のあいつそのまんまだ。
「これからどうすりゃいいんだ.......」
「おい、おい!」
頭を抱えていると、どこからか声がする。
「誰!?」
「わしは神じゃ。お主は不幸な死に方をした。だから、お主を男の憧れスーパーマンにして、この世界を救わせてやることにした」
男はこういうの好きじゃろ?と優しそうに笑った。
俺はどっちかって言うとスパイダーマンの方が好きなんだけど、そんなこと言える感じじゃないな........
「具体的には何をすればいいんですか?」
「なーに、簡単な事じゃ。その腕についているディスプレイを見てみろ」
言われた通り腕を見ると0と表示されたディスプレイがあった。
「なんですかこれ?」
「そいつは善メーターという代物でな。善行をすれば数字が増える、最大まで溜まった時、わしが願いを何か一つだけ叶えてやろう」
おぉ.......すげぇめんどくさそう。
でも願いを叶えてくれるって言うのは魅力的だな。
また向こうに戻れるかもしれないし。
まぁ、目的があった方がいいだろうし善は急げだ。
「じゃあ、まずは何をすれば?」
神様はにっこり笑ってシュメールという町に向かえと言った。
「ここから東にずーっと行けば着く。まぁ歩いて3日かの。」
なんだって!?そのあいだの食事はどうすれば.......
「そういえばの、お主の能力はスーパーマンを忠実に再現しておるから飛べると思うぞ」
なに?そんなことが出来るのか!?
俺は浮けと念じて地面をけった。
すると体は宙を舞った。
ざっと50mほどの高さに浮き、自由自在に飛び回れた。
めっちゃ楽しい。
「おぉすげぇ!ありがとう神様!」
「ほっほっほ!お主もポイントGETじゃぞぉ!」
それは違う気がするっていうか、神様ポケ○ン見てんのかよ!
俺は腹を抱えながらシュメールへと向かった。
10分ほど飛んだところで、城壁のようなものが見えた。
「おっ!あれがそうかな?」
俺は城壁の上を飛び越えて教会の先端に降り立った。
なんかこういうのスーパーマンって感じだよね。
そうやってひとり街を見つめてハードボイルっていたその時。
「キャーっ!」
女性の悲鳴が聞こえた。
これは行かないとダメなやつ!
俺は悲鳴のあがった方に向かった。
上から見下ろすと路地裏で一人の女性が男たちに囲まれている。
「へっへっ!ねぇちゃんもう諦めなよ」
「やめてっ!」
彼女は必死に抵抗していたがこの人数にはなすすべなしだ。
「うちのボスはあんたを所望してるんだよ!運が悪かったな!」
男は彼女の手を掴み連れていこうとした。
さぁ初仕事だ。
スタッ。
空中から華麗に着地し、男の後ろに回って手を捻りあげる。
「やぁ、皆さん!この素晴らしい午後いかがお過ごしかな?」
「何だこの変態!ぶっ殺せ!」
いっせいに男たちが俺に切かかった。
だが、その剣は銃弾も弾く俺の体にあたって無残にも砕け散った。
彼らは目を白黒させている。
「危ないものを振り回したらダメだとママに習わなかったのかな?」
俺は男たちの首に手刀を当てて気絶させた。
1回でいいから首トンしてみたかったんだよね。
さぁ残るはあと一人だ。
「こ、この化け物め!近づくんじゃねぇ!近づけばこの女を殺すぞ!」
ふむこれは厄介だな。少し本気で行こう。
俺は一気に加速し、男と距離を詰めた。
そして、ナイフを指でつまみあげて没収した。
「レディにナイフを当てるとは感心しないね」
俺は彼も首トンで気絶させた。
「お嬢さん、お怪我はないかい?」
彼女はじりじりと後ろに下がって、警戒しているように見える。
なんで?
「俺はスーパーマン。最強無敵の正義の味方さ。」
俺は白い歯を見せて笑う。
決まったな。
彼女はぎこちない笑みを浮かべてさらに後ずさっている。
緊張してるのかな?
「困った時は呼んでくれ!いつでも駆けつける!」
俺はそう言って飛び去った。
こういうのもヒーローの醍醐味だな。
そしてこれ割りと楽しい。
俺のヒーロー生活は今始まったばかりだ!
to be continued........
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