第7話 現実は甘くなかったね&不吉な前兆
はい、やっとこさギルドに来ました。
受付嬢はいるかなー♪
きっと美人だろうなー
そう思ってた時期が私にありました。
普通、というかなんかうん、異世界系のラノベの見過ぎだなこれ。現実は甘くなかったよ、緑...
そう思うと
チクッ
この世界に来る寸前のあのトラックの事を思い出す。
あぁ、だめだめ、今は気をしっかりしないと。
そう思い聞かせた。
「あの、冒険者になりたくて。今お時間大丈夫ですか?」
いつもより丁寧な口調で言ってしまったことに恥ずかしいと思いながら、声は綺麗だろうと、アニメ声だろう、cvが有名な人レベル並みだろうとそんな感じの期待をした。
「えぇ、大丈夫ですよ。そんなにかしこまらなくても」
が、まぁそんな事はなく、普通でしかない。ただただ何処にでもいるような女性でしかない。
この世界の受付嬢には希望はなかった...
はい、というわけで気を取り直していきますよ。もうヤケクソですよ。
「はい、こちらの紙に、名前・生年月日・年齢・出身地・種族・受け取り人を書いてね。」
「はい。」
ん?まって、生年月日?やばくね?種族はまぁ、人間?でいいとは思うけどさー、生年月日はまずいだろ。どしよ。
と、とりあえず、分かるとこ書いて聞くしかないよな...
五分後
あとは、生年月日だけだけど、聞くの怖い...
「書き終わったの?どれどれー?ん?あー、生年月日は、自分の地域ので大丈夫だよ。」
えっ、あっ、そなのか。ん?てことは地域によって違うって事だよな。まじか。なんか面倒くさそう...
「はい、これでお願いします。」
「はいはい。うん、ふむ、ふむ、ふむ、うん。はい、オッケーです。
ギルドとか冒険者について説明するね。」
うわ、長そう。
「まず、ランクがあってね。
D、C、B、BB、BBB、A、AA、AAA、S、SS、SSSってなってるわ。」
うん、そこはなんか普通だな、つかこの世界には英語とかってあんのかこれ?
ほんと、都合良すぎんだよ、異世界ってぇーのは
「でね、ランク上げるのには監督官の前でそのランクに見合った魔物を倒す必要があるわけよ。まぁそこで死ぬことはほとんどないからどんどん挑戦してね。」
ん?死ぬことはほとんどないってことは死ぬことはあんのか...
「あとは、ランクによって税の免除とか、色々とあるから、あとはそのランクになってから説明があると思うよ。」
「は、はぁ」
この人も少し適当だなぁ
「と、言うわけで、はいこれ」
と言ってDと書かれたバッチを渡してきた。
「それを身につけてもいいし、持っとくだけでもいんだけど、迷宮やダンジョンそれと関所などでそれを見せてね。それで管理されてる部分もあるから」
なるほど、今で言うマイナンバーみたいなものか
こうして私は冒険者になった。
これが最悪の選択だと知らずに...
-----とある研究所------
「KYOOOOOOOOOOOOOOOOO」
「あはっあははははハはははハ
完成した出来たよ出来た私の大切な玩具
やっぱりこの方が良かった。
小さくしたり大きくしたりするよりも!
あははははははハハはははハ」
「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
お前は、お前だけは絶対に殺す!」
-------とある街では-------
「やめで、やめでぐれぇ、俺に、俺たち家族になんの恨みがあんだよぉ。」
「ねぇねぇ、何か言ってるよ?アタラ」
「本当だね。何か言ってるね。ユユカ」
「なんなんだよ、お前ら。俺はただ普通にくらじでただけだろ!」
「五月蝿いなーもう。えい!」
そう言ってアタラは男の喉を鎌で切った
「あー、それ私がやるって言ったじゃん!もう」
「ごめんごめん、次はユユカに譲るから」
「本当?本当だね?!なら次を早く探そ?」
「そうだね!次はどんなのがいい?せーので言お?」
「いいよ!いいよ!じゃぁ、せーの」
「「異世界人!!」」
「「ふふふ、あはははは」」
そう笑いながら2人の子供はどこかに消えていった。
ちょっと、今週末から法事があるので投稿が遅れます。
読んでくださってありがとうございます。