波乱の収穫祭7 vs最狂& 20.JUDGEMENT 審判×乱入者
この商業王国コンペルスには前例が無いほどの大きな人災に見舞われていた。
夜遅く日が変わる時間帯に起きた爆発。
それをキッカケに町に出現したモンスター。
冒険者達は避難誘導をしながらもそれらに立ち向かい市民を守ろうとしている。
そんな中手ぶらでモンスター達の群れの中心を歩く男がそこには居た。
それを見たとある冒険者は彼に対し「早く逃げるんだ!」と言いながら彼の方へと向かう。
だが彼は一向に逃げる気配などなかった。
モンスター達はそんな彼を見て彼に対し攻撃を仕掛ける。
彼の周りにいたおよそ10体モンスターが次の瞬間には何処かに吹っ飛んで行くのが冒険者の目には見えた。
「何が起こって??」
彼は見ることしかできなかった。
その彼の快進撃を、そして彼の赤く染まったタイツのような姿を・・・・・・
場面は変わり紫乃目線に
「ほら僕のタロットの能力って1日一回だけ死ねるってだけじゃん?だからさあれらに頼んだんだよね『何か追加して』って」
復和は喋る。
条野に殺気を向けられながらも悠長に喋る。
「したらさこんなものくれちゃった☆」
紫乃の視界から復和が消える。
「こっちだよ」
その声は後ろから聞こえた。
「「なっ!」」
紫乃とマカオは彼が瞬間移動した事に驚くが条野と何故かアリドゥは驚く様子もなかった。
「で?だからなに?」
「おいおいそんなに怒んなよ、怖いぜ」
条野の言葉に復和はたじろぐ。
「はぁ、長引くとあいつが来るだから・・・・・・まず一回」
紫乃が気づいた時にはもう復和の身体は真っ二つになっていた。
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