波乱の収穫祭4 vs最狂& 20.JUDGEMENT 審判
「さて紫乃様行きますよ」
条野はセーラー服に銃というあまりにも合わない状態で真剣な眼差しをして言う。
その視線の先には先ほどの爆発の場所を見ているのだろう。
「ええ、そうね」
紫乃はあまり乗り気では無かった。
だが彼女にとってこの先起こる戦闘も生存のためと自分を言い聞かせ足を動かす。
少しし爆発の場所に辿り着く。
そこにはあまりにも多すぎる瓦礫の量があり先ほどまでいたはずのミノタウロスとサイクロプスの姿が見当たらなかった。
「ちっまたですか!」
条野は舌打ちを辺りを見渡す。
するとアリドゥが動く。
「アリドゥ? どうしたの?」
「あっちにおねぇちゃん達とおんなじ匂いがする人が居る」
そう言って指を刺す。
「そっちですか。行きましょう」
そう言いまた動く。
「おねぇちゃんすぐそこ!」
突然アリドゥがそう言い四人は足を止める。
目の前には白衣を着た二人組がいた。
「おやおやオや、もう来たのカい? 随分と早かっタじゃないか」
「って事は彼女らがそうなのか。では遠慮なく」
その二人はこちらを振り向く。
男と女のペアだった。
「紫乃様下がって!」
唐突に条野は叫び彼らに鉛の弾を浴びせる。
辺りには発砲音と空薬莢が地面に落ちる音が響く。
「はぁはぁはぁはぁ、こんなの効いてないんでしょ?」
「あらら、バレちゃった」
その二人は顔を笑顔で歪ませながらこちらを見る。
「さ! ボく達の番だネ!」
そう言って女の方が何かカプセルのようなものを取り出し地面に投げつける。
するとそらから煙が出て影ができる。
「サ! またぼクの最高傑作と遊んでヨ! 清野紫乃!!!」
紫乃はまた彼と対峙するのであった。
さてさて、始まりましたよ、この収穫祭が本格的にというわけで頑張ります。
読んでくださってありがとうございます。