波乱の収穫祭 2
「タロット保有者が2人ですって?」
「それに、三大賢者って・・・・・・いや待って、なにそれ聞いてない」
その紫乃の言葉にマカオもうなずき、条野はそんな二人にこの世界の三大賢者について説明する。
「三大賢者は、現在の時の中で優れた研究者3人に与えられる称号です。ですがその称号は人ごとに違っていきます。ある時は《繁栄》、またある時は《知能》などそれは様々です。そして今回私たちが相手にするのは《最狂》の賢者、歴史上最も狂っていると言われている人です」
「なによそれ、怖いわ。でもなんで貴方そんなこと知ってるのよ?」
マカオはさっきから気になっていることについて話始める。
「貴方のタロットの能力は精神侵入。なのになんで貴方未来のことを知っているのかしら?」
そうマカオはさっき自分のタロットの能力を使い、彼女のタロットの能力をコピーした。
すなわちマカオには今彼女のタロットの能力が分かっている。
「なら、そのデミで私の記憶を探ってみてはどうですか?それでなんで私がそんなこと知っているのか分かりますよ」
条野はマカオに対し挑発するかのように言う。
それに対しマカオは「わかったわ」と言い能力を使う。
「デミ・2.THE HIGE PRIESTESS 女教皇」
マカオはその場に気絶したかのように倒れる。
「マカオさんの!」
紫乃はマカオに怪我がないかを確認し、条野を見る。
「さ、彼が戻ってきたら始めましょう。迎撃を」
その顔を見て紫乃とアリドゥは畏怖する。
条野の顔は復讐に満ちていたからだ。
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