第40話 何故?
「今度は魂のとこのか!まずい流石に分が悪い。『16.THE TOWER 塔』を諦めるのは惜しいが整律者2人と相手にするよりマシか...」
ルリナはそう言うと消えた。
だがこの場にいるほぼ全員は思ったであろう何故あいつが逃げたのか?と、
ルリナは言った。自分に攻撃は出来ないと。
なのに逃げたそれは何故なのか彼らには知る由もなかった。
「おい、何だったんだよ...」
ノマはやっと声が出せたかのように、弱々しく言う。
「分かんない、分かんないわ。こんなの見た事ないもの。」
アスファは何度も何度もこの場を見渡しこの異常を目に焼き付けている。
「皆様この事はどうか内密でお願いいたしますよ。」
皆が動揺しているなかプレイディークトムは皆に言った。
「内密に?何故なのですか?」
セシルはプレイディークトムに聞く。
「ふむ。あまり言えないのですがね、私達整律者が関わっていると知られると面倒くさいのです。なので秘密にして頂きたいのです。この惨状事態を。あぁ、もちろんこの森は全て元に戻す故安心してください。」
そう釘を刺した。
すると先程の機械人形が降りてきてプレイディークトムの前へと着地した。
『プレイディークトム。マスターから伝言。全員集めろ。との事です。それでは私はマスターの元へと帰ります。』
と言い切ると彼女は何処かへと飛び去った。
「では皆様私もここで退席させて頂きます。もちろん喋ったら...分かっておりますよね?」
消えてゆくプレイディークトムを見た後私達は菅塔矢さんの元へと...
行こうとしたが彼はその場には居なかった。
あれだけの血を流していたのに、何処にも移動した形跡が無かった。
私達は日が暮れるまで探したが見つからずその日は断念した。
その日の夜私達はノマズ・フェルディをはじめとした塔に行った組に呼び止められた。
「おい、あれは何だったんだよ?お前らはかなり詳しいようだが...」
その問いに私達は黙るしか無かった。
けどアリドゥはアリドゥがわかることだけは話した。
「あのプレイディークトムは捨て子の僕を拾ってくれたの。
それでおねえちゃん達に僕を預けたの。」
無邪気に言うアリドゥは可愛...
じゃなくて捨て子?あれ?そうだったっけ?
紫乃は疑問に思いつつ次からであろう問いに身構える。
「ノマ。多分だけどこれダメなやつ...」
クビラはノマに向かって暗い雰囲気で言った。
「紫乃?さんとマカオ?さんとアリドゥ?くん、だったね。ごめんね突然大所帯でこんなこと聞いちゃって。」
クビラは私たちに謝ると、淡々と言葉を紡いだ。
「あのさ君たちって、いや正確には紫乃さんとマカオさんは異世界人だよね?」
「「「「「えっ?」」」」」
私達は異世界人だと見抜かれたこと、そしてクビラ以外は私達が異世界人だということに驚いた。
えー、ゲームシナリオをもう一作品増やされた人です。
要するに投稿が遅れるかもです。orz
次は間話的なのです。
読んでくださってありがとうございます。




