第38話 16.THE TOWER 塔 下
やられたと言わんばかりの顔をしているルリナは、逃げようとする。
だが菅塔矢の2撃目が降り注ぐ。
『炎塔の鉄槌』
タロットの二段階目の能力、グリザヨで出た『16.THE TOWER 塔』のもう片方の手が地面を穿つ。
その衝撃『16.THE TOWER 塔』の第一段階の能力で出来た塔は崩れ去り、あたりには火柱が立ち昇る。
「ちょとぉぉぉ?!」
マカオたちは崩れゆく塔と共に地面へと落下していった。
--------------紫乃視点------------
2度の衝撃と共に、突如崩れた塔を見ながら彼女らは呆然と立ち尽くす。
それは塔が崩れ始めたからでもある。
だがそれ以外にもう一つ理由がある。
塔の上に巨大な影があった。
人よりもかなり大きな影が。
「おい、これどういうことだよ...?」
ノマズ・フェルディはこの光景に絶句していた。
「皆さん!私の近くに来てください!」
画龍点睛のカーファは大声でいい、何故か詠唱を始める。
「次元遮断」
そう唱える。
その直後上から人を20人ほど一気に潰せそうな塔の外壁が落ちてくる。
紫乃は慌ててアリドュを庇う。
それを見たカーファは紫乃とアリドゥに
「大丈夫です。さっきの呪文は次元をずらす呪文なんですよ。なのであの岩は私たちには絶対に当たりません。」
カーファはそれが普通と言わんばかりの表情をする。
がその直後に少し暗くなり
「ただ、私の半径5メートル程しか効果が無いんですよ...お母様は20メートル以上の範囲で出来たのに...」
そう悲しそうにした。
『うわぁぁぁぁぁああああああああ』
上から叫ぶ声が聞こえ、上を見る。
「えっ!?」
マカオが降ってきていた。
気付いたら一週間もサボっててヤベェと思いました。
制作がとてつもなく怠いそんな作者でした。




