表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/74

第36話 乱入者

そう言った途端、菅塔矢が宙に浮いた。

彼の周りには何もない。

だが確かに彼は宙に浮いており、首には索条痕が徐々に出来ている。菅塔矢はそれに抗おうとするがその何かは掴めない。

彼の首に引っ掻き傷が出来るのみである。


「ふふっ、あはは!ねぇ苦しい?苦しいよねぇ?でも君は死にたがってたよねぇ?どーぉー?目の前にほんの数秒先に死という概念があるのは、どんな気分?ねぇ?ねぇねぇ?」


ルリナはこの行為を楽しんでいると言わんばかりに、壊れた笑みを浮かべる。

マカオはその光景をただただ見るしかなかった。

彼は心がこの光景を見ることを拒んだのだ。


彼は心では助けないとと、思ってはいた。

先程会話の流れでルリナを指をし『6.THELOVERS 恋人』と言った意味がなくなるからだ。

彼は日本人だ。

オカマだとしても日本人だ。

死という言葉に慣れていても、いざ人が目の前で死ぬ、そんな時皆が皆動けるのだろうか?

中には動ける人はいる。それは勇敢だから、偽善者だから、彼は動くことが可能であろう。

だが、そうでない者は?

彼のように動けないかも知れない。

人とはそういう生物である。


「おやおや、予言の書通りの状況ですね。」


彼は突然現れた。

黒い渦の中から。


「なんでお前がいるんだよ!」


ルリナは彼を見て怒りの感情に変わった。


「我が行く道はこの予言者に記されております故。」


そうプレイディークトムだ。

あのカラスのようなマスク、ペストマスクをしている者などマカオの記憶には彼しかいない。


「また預言書か!何故だ!何故その預言書には俺の事も記される!俺は理の外を行く者のはずだ!それには絶対に記されない存在ではないのか!?」


彼はプレイディークトムの方に注意が向いたのか、菅塔矢への攻撃が止まっていた。


「ゲホッゲホッ...」


菅塔矢は崩れるように地面に落ち、急激に体に入った酸素をゆっくりと受け入れながら、自分がまだ生きているということを確かめていた。


「さぁ?私には全くもってわかりませんな。この本は起こることを記す。それしか分かりませんなぁ。」


表情は見えないが、彼が仮面の下で笑みを浮かべた気がした。


「さて、あまり気乗りはしませんが預言書通りに事を進めるとしましょう。」


そう言ってプレイディークトムはまた預言者を開きはじめた。


普通に投稿するの忘れてた。orz


読んでくださってありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ