表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/74

第2話 vs12.THE HANGED MAN 吊し人

ドンッ!そんな音を立てて彼女は落ちた。


「痛ったいなーもう、なんなんだよ意味がわかんない!蹴って突き落とすしなんだよ、まじで。」


そう怒りながら周りを見渡す。だがあるのは木、それだけ


「なんなのよ、まったく。とゆうかここはどこなのよ。ここが森ってことなら近く村とかはありそうもないわね。はぁ、ここで考えていても仕方ない、歩くか」


そう言って彼女は歩き出した。数分すると前からガサッと音がした


「誰?もしかしてモンスター?」


そう言った。当然だこっちにきてまもないのだ。何が出てくるかわからないし、出てきたとしてもなんなのか分かるわけがない。そう出てきたのがモンスターだったらね。


「おいおい、人をモンスターだなんて言うなよ。まったく最近の女子高生は酷いなー。なーんか音がしたから来たというのに。」


そう言いながら彼は出てきた。葉っぱまみれになりながら


「あっあの、ここはどこですか?」


そう聞いた。いや、そう聞くしかなかった。


「あーここかい?ここはねー森さ見ての通り、まぁ強いていうなら街から大体1〜2kmにある名もない森ってとこだな、そんで君はなんでこんなところに?

いやその感じを見ると転移してすぐってとこだろう、なぁ?女子高生」


ん?彼はいま確かに女子高生って言った。この服は確かに制服ではあるけど、でもそれだけで女子高生って分かるわけが...

いや分かるのか、彼も転移と言っていたつまり彼が転移者ならば分かって当然である。


そう彼もまた転移者である


「あなたも転移者ってことね」


「ご明察ー。俺の名前は吉野よしの 綱政つなまさ向こうではサーカス団の綱渡りだとかの縄系を専門にやっていた。だがステージに細工をされてな、首を縄で吊られたよ。もうダメだって思って目瞑ったら体が楽になってなー、死んだのかって思ったら。声が聞こえてきてよー彼らがいてさ、転移しないかって、そこでタロットを全部集めたらなんでも願いを叶えてくれるってゆーじゃないか、のるしかないと思った。俺には不治の病の母がいる。それを治すためならなんでもやるさ、例えそれが...人を殺すことでもね。」


えっ、ちょっとまって急展開すぎて頭が追いつけないんだけど。それに全部集めたら願いが叶うなにそれ?聞いてない。あと殺すことって言った。訳がわからない。私はどうしたらいいの?


「おい女子高生!黙ってないで、なんとか言え!じゃないともうやるぞ」


彼は本気だ。それは私でも分かる。でもこんなところで死んでたまるか。ならまずは彼をなだめて、色々とこの世界やタロットについて聞かなくちゃ、じゃないと訳がわからない。


「ねぇまって、私なにも知らないの、タロットの事もこの世界の事もその願いの話も、だから教えて。殺す前に」


「はぁ?お前何言ってんだ?そうやってあんたの能力の発動までの時間を作るきか?観測所で彼らに全部説明されただろうが。」


観測所?また初めて聞く単語だ。もう訳わかんないよ...

つまり、あいつは何も私に言わなかったってこと?いやでもこの人は彼らって言ってたつまりどういうこと?


「おい、だんまりか?」


「ねぇ、お願い本当に何も知らないの。だから教えてよ!」


私はそう言うしかなかった


「はぁ、もういい、もう...死ねよ。女子高生。やれ『THE HANGEDMAN 吊し人』」


彼はタロットを出しそう叫んだ。

すると私の体は宙に浮かんだ。それだけではない見えない何かに首を絞められている。まるで首吊りのように、


「うぐッ!」


あっ、だめ無理これはやばい。


私は本能的にそう思った。だから私もタロットを使うことにした。


私のタロットの能力はなに?タロットはDEATH つまり死ってこと、でもわかんない。ならあの男が持ってたみたいに...


そう思いながら彼女はポケットに手を伸ばす。が


まってタロットがない。どうゆうこと?さっきまでちゃんとポケットに、まって私そもそもポケットに入れたっけ?渡されたのは覚えてるでもそのあとタロットはどうした?早くどこ?


くる...しい...


「冥土の土産に教えといてやるよ。俺が貰ったタロット《12.THEHANGEDMAN 吊し人》の能力は対象1人を実態のない縄で首を吊り窒息死させる。痛いだろ?苦しいだろ?それが俺が味わった死の痛みだ!さぁ死んでタロットをよこせ!俺の願いの糧となれ!」


だめ、息が出来ない。私今度こそ死んじゃうの?

やだよそんなの。だって天国も地獄も本当にあるかわかんないし、意識が途絶えて死んで、それから、それから...






それからどうなるの?わかんないでも、怖い



怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い


異世界に来てから初めて彼女にとっての呪いが発動した。

それと同時に彼女のタロットの能力も発動した。


その瞬間彼女から光が発せられた。それはどんどん大きくなっていく


「なんだよ、この光はこれが彼女の能力なのか?わからん。でも逃げるが勝ちだよな、えっ?なんで足が動かないの?なら這いつくばってでも、まて足だけじゃなく体も動かない!」


彼の体は動けなかった。金縛りにあったかのように。

だが光はどんどんと迫ってくる


「おいやめろ、止まれ、止まれぇ!ウァァァァァァァァァ......」


ドサッ


また彼女は音を立てながら地面に落ちた。


そして光も消えた。




この日1人の人間と1つの森が消滅した。




「まずは一枚目!順調じゃないかー、そいやぁ彼女の能力なーんだ。感じ的にメガ◯テ的な感じかな?(笑)

えっ?何これ?ちょっと特殊過ぎない〜?まぁでも彼女だからこんな能力なのか。まっ今回の12.THE HANGEDMAN戦で彼女の能力が強いってことはわかったし、

あとは、彼女が最後に死ぬようにするだけだな」


彼はモニターを見ながらそう言った。

12.THE HANGEDMANのタロットを持ちながら。

読んで下さって、ありがとうございます。

主人公の能力については最後あたりまで明かさないつもりでいるので、予想してみてはどうでしょうか?

あと誤字脱字はどんどん報告してもらえるとありがたいです。私は普段から誤字脱字が多いので、報告していただけると本当にありがたです。(普段の誤字の例:クキワカメがクソワカメやシャンプーがジャンプーなどなどetc...)

最後に更新頻度については私の気分次第ですのでご了承ください。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ