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第22話 0.THE FOOL 愚者

なんかねぇ、今回長いうん。本当に。それと一応


*この物語はフィクションです。実際の人物、団体は一切関係ございません。

あのカラスマスクとのあと

私たちはアウスカヒ王国へと進んでいる。


その途中、何度か魔物に襲われた。

へんな液飛ばしてくるやつのせいで今は制服を着ているレベルではある。

その時アリウドゥは爪で戦っていた。

正直強かった。

魔物の目を潰し、見えなくなってから、関節裏を狙い動けなくする。そして魔石を取り出す。かなり訓練されていたのか無駄がなかった。

そんなアリウドゥだが戦闘が終わると、集めた魔石を「おねーちゃん!ほら魔石!いっぱい取れたよ!」と言って笑顔で渡してくる。実に可愛い。

まぁマカオさんはその笑顔で失神しかけたけど...

そんなアリウドゥは私をおねーちゃん、マカオさんをオカマねーちゃんと呼ぶ。

オカマねーちゃんとはなんともすごいネーミングセンスだな。


そんな事を思っているそんな旅です。


さてマカオさんがいうには「もう4/5は終わったはずだわ、多分もう少しでアウスカヒ王国は見えてくるはずよ」と言っていた。

まぁここまでくれば何もないだろうそう思っていた。


彼は歩いていた。

ボロボロの布に、半ズボン、そして白いシャツ。左手には杖が握られており、頭はアフロに近い何かの男性である。


そんな男性を横目に私たちは先へ行こうとした。

だが、彼はこう言ったのだ。


「0.THE FOOL 愚者」


彼がそういうと、馬車はいきなり止まった。


「んっ!紫乃ちゃんアリウドゥ大丈夫?」


マカオさんはそう聞いてきた。


「うん!大丈夫だよオカマねーちゃん」


アリウドゥは元気よく答える。


「えぇ、大丈夫で、あれ?なんで?」


体には傷は無いけれど、動かなかった。呼吸は出来る、でも体は動かすことが出来なかった。


「はぁ、あまりしたくは無いがこれも私が生きるため。盗ませてもらうよ、その食料。」


そう言ってきたのは、先程道を歩いていた男性だった。


「あぁ、君たちの硬直は僕が何処かへ行ったら解けるさ。まぁほんの少しだけだよ。はぁ」


これは、この男がやったことらしい。

本当に動けない。でも呼吸など機関は動ける。けどここからは動けない。

難しいなこれ。


そんなこと思っていると男の人は私を見て青ざめ、体の自由が効くようになった。


「ん?え?なぁ、おい、お前...まさか日本人なのか?しかもその服装......あぁ、あぁ」


ん?なんだか様子がへんだけれども。

大丈夫かと思い近づいた。けれど


「ダメよ!紫乃ちゃん!そいつ多分タロット持ちよ!」


そうマカオさんは言った。とても敵意のこもった声ではあった。


「あぁ、あぁ、なら、おまえ、らも転移してきたのか」


まだ、彼は冷や汗をかきながら怯えた声で言う。


「えぇ。そうですが。それが...え?って事は貴方は私たちの敵なのですか?」


この時すでに私は行動に移すべきだった。

彼を気絶させておけばああはならなかったはずだ。


「てき?てき、ねぇ、君たちがなにもしないなら敵じゃ、ないと、おもうよ?」


彼はおどおどしながら、そして私の目を一切見ずに話した。

正直不審者


「おねえちゃんこの人殺すの?」


アリウドゥ唐突に怖いよ。

魔物ならともかく人はあかんでしょ。


「いや、殺さないよ?殺したらあかんよ。」


うんうん、人殺しはね、うん、流石にちょっと出来ないよね。たとえタロット持ちだろうと。


「殺す?え?俺こんな子に殺す?とか言われてる舐められてんの?これは...」


そんなことを言いながら彼は初めて私達を見た。

その瞬間彼の怯えが見て取れた。

先ほどのマカオさんの敵意の時とは明らかに違う。

呼吸は乱れ、汗は吹き出し、足はすくんでいる。そんな様子が



---------ここからは彼目線です--------


「なん、で、なんで、この世界に来てまでこれを、見る...の?」


僕の脳裏には中学、高校時代の生活がフラッシュバックしていた。


僕の名前は 不羇 ふき かける苗字の意味の一つに物事に束縛されないで自由気ままであること、という意味もあるらしく、どんなところにでも羽ばたいて欲しいという意味で『翔』と名付けられた。

でも人間はこういうとこにいじめの対象を持ってくる。

ムカつくから生意気だからという点もあるだろうさ。

けれども僕のような人間は、名前が変だからという理由でいじめの対象となった。

彼らのやり口は実にシンプルだった。

上履きに画鋲、無視、悪口、机への落書き、時には動物の死骸を置かれたりとそうやって僕も下に見てきた。

彼らの気持ちはシンプルだ自分はこいつより醜くない、そう思いたいだけなのだとそう気付いた時にはもう遅かった。

奴らは僕の家にまで手を広げてきた。

毎日ポストに入ってくる、脅迫文、大量の虫、玄関に投げつけられる卵など実に多彩ではあったがよく飽きないなとも思っていた。

高校に入れば暴力、カツアゲなどは毎日、両親も最初は警察に頼っては見たが相手にしてもらえず、近所からも無視され結局自殺した。二人ともだ。僕はそんな両親を見て逃げ出した。最低限のものだけ持って。逃げた。今思えばそこで警察に連絡すればとか後悔もある。けれどもただの自殺で処理されるのも目に見えていた。そうして僕は旅に出た。と言っても行けるのは日本のみ、最初は東京に行ってみた。すると街にある大きなテレビで家の事が報道されていた。両親とも自殺で僕は行方不明たったそれだけであった。いじめや、家にされていた被害は一切報じられなかった。その時僕は世界を恨んださ。この世界をそんなことを思っていると。僕と同じ想いの人が前から来たさ。トラックに乗りながら、止まる気は無いそう思ったから僕は避けた。けれども避けれなかった、人にぶつかったからさそれも僕をいじめてきたあいつらと同じ年頃の女子に。この時だろう僕がこいつらを見ると殺意が湧くのは。この時僕はこの女子の首をつかんだのは覚えている。まぁそのあとはなにも覚えてはいないがね。でもあの時の首をつかんだ時の感覚は実にスッキリしたさ。本当に蜜であった。そんなことを考えていると、僕は知らない場所にいた。そうしてタロット戦争について説明され参加するかどうか聞かれた時僕は即答で参加すると言ったさ。

願いは奴らを永遠と殺す。

そう、本物の奴らでは無いが僕はこの戦争に勝てば奴らを永遠に殺せる!そうだから僕はこいつらを殺さなきゃいけない。

のになんで女子高生がいるんだよ!クソォ早く殺さなきゃなのに、殺意が優先されられそうだよ。クソォ我慢だ我慢。

まずタロットの能力で動けなくすれば


『本当にそれだけでいいの?翔君?』


まさかその声は愚者?


『あぁ、そうだよ愚者だよ。君にタロットを渡した愚者さ。さて僕はそうやってシンプルに殺すのも好きだけど、それだけじゃつまらないと思わないかい?』


ど、どういうことだ?愚者


『だーかーらー、その女の子君のだーいきらいなJKってやつなんでしょ?ならもっといたぶんなよ、絶望与えちゃいなよ?その方がもっーーと面白いと思わないかい?ねぇ、翔君?』


そんなこと、俺に、できるのか?


『あぁ、大丈夫さ。僕が力を貸してあげるから。さぁこう言って、0.THE FOOL 愚者 グリザヨとね。そうすれば面白いもの見せてあげるからさ。』


わ、わかった。そうすればいんだな?


『あぁ、そうだとも翔君。期待してるよ。』


僕は、いや俺は覚悟を決めた。




--------紫乃目線に戻ります--------


あれから30秒ほどだろうだった気がする。

彼が落ち着くまで待てとマカオさんに言われたからだ。


彼は唐突に動いた。

ポケットから0.THE FOOL 愚者のタロットを取り出して。


そうして彼は


「俺の名は不羇 翔。では0.THE 「遅いわ!6.THE LOVERS 恋人」FOOL 愚者 グリザヨ」


彼とマカオさんはタロットを出し能力を使う。その時二人の後ろに大きなタロットが出たのが分かった。

マカオさんのタロットは白に彼のはグレーになっていたのも。


先に動いたのはマカオさんだった。


「デミ・0.THE FOOL 愚者」


そう言っててマカオさんは半透明のタロットカードを持っていた。


「紫乃ちゃん!0.THE FOOL 愚者の能力は半径30m以内の人を自由自在に操れるの。今そいつの動きを封じたわ!あいつを気絶させて!紫乃ちゃんがいないとこで私が殺るから!」


結局殺さなきゃいけないのか...

辛いな...


でも、今気絶させなきゃ、自分が殺される!


「刀」


私はシュシュを刀にしながら接近した。

正面2m付近に近づき背後に回った。


「はぁぁぁぁぁぁぁ」


私は刀の峰を脳幹えと振り下ろした。


ドンッ。そんな硬い音はした。けれどそこにあったのは、首ではなく手だった。


「なんで!貴方は動けなくなっているはずじゃ!」


「ふふっ、アハハハハ!本物が偽物の能力に負けるわけないじゃないか!バカなのか?君達わ。」


確かに言われればそうだ。その通りだ。何故そんなことに気づかなかったのか不思議なくらいに私達は盲目だった。


「ふふっ、今度は俺の番だ。0.THE FOOL 愚者 グリザヨ!」


また、彼の後ろに灰色の0.THE FOOL 愚者のタロットが出現する。

その絵から0.THE FOOL 愚者の絵が実体化した。

私もマカオさんのもアリドゥも何が起こっているのか何も分からなかった。






「おい!愚者お前まさか!」


そう月は怒鳴る。


「ケケケ、面白いだろ?面白いに違いないさ。これで紫乃は死ぬさ。完璧だろ?ケケケ。それに奴はまだ半暴走だ黒くなってないのがその証拠だ。ケケ」


愚者はそう言って笑う。


「それはそうだが、流石にグリザヨ状態でもまずいだろ。後始末が...」


法王はため息をつく。


「あら、でもこの事態が終わるならいんじゃないかしら?それに、グリザヨですらめったに見られないわけだし。」


女帝はこれも一興と言わんばかりに言う。


「だが全てはこの戦いが終わったあとだな。正義は帰ってこないし。」


審判はそう言う。


「ケケケ、さぁ頑張れよ、ケケ。グリザヨ状態にしてあげたんだ。せいぜい僕を楽しませてくれよ。ケケケケケケ」

長いね、うん。 あとね、眠い。それと頑張って紫乃の能力当ててみてください!

読んでくださってありがとうございます。

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