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第21話 世界の加速

うん、2〜3週間ぶりくらいですね。

さて気を取り直して、次の街へ行きましょうか。

え?カインドはもういいのかって?


はっはっはっ、作者の都合だよこれも。



ここ数週間はカインドに滞在した。

理由はマカオさんの店を閉めるためだ。


「ふぅ、ここともこれでおさらばね。

今までありがとう。」


マカオさんは少しだけ寂しそうにそういった。

彼はこの店を約2年間経営していた。

タロット持ちの情報を集めながら、でも皆隠しているのか、情報はなかったそうだ...


「さっ、行きましょ!紫乃ちゃん!アウスカヒ王国へ!」


次に行くとこはアウスカヒ王国である。

日本でいう東京みたいなとこらしいがよく分かってはいない。

アウスカヒ王国までは約100kmもあるとのこと、だから私たちは馬車と馬を買っていくことにした。

もちろんマカオをさんが操作するらしい、やったことないらしいが、少し不安ではあるが。


と、思ったら以外とできていた。けど、たまに馬が暴走するけれども、でも全くいうこと聞かないよりはマシと二人で言った。


半分くらい過ぎた辺りだろう、マカオさんが急にこの世界についてとそれに対する疑問点を話し始めたのは。


「あのね紫乃ちゃん、この世界には22の国といくつかの都市や町がある。大体この世界の大きさは私たちの世界と同じなの。

でもならおかしいと思わない?なぜ私たちが生きていられるのか、酸素とかの濃度やあの魔物はなんなのか、なぜ牛や馬などの家畜もいるのか、不思議じゃない?」


確かにそうだ。

この世界にはいろんなものがあった。

師匠との1年間私はあの国しか居なかったが、それでも多くのものは見られた。

よく異世界転生、転移であるギルド、魔物、鍛冶屋、ポーション、エリクシール、魔法、魔法剣、亜人、獣人etc...

これらがなぜ存在しているのか私たちにはわからない。いやこの世界の人もわかっては居ないだろう。そしてこの世界の文字もだ、何故か同じなのだ。いやもしかしたらそう見えてるだけかと知れないけれども...少なくとも私達には彼らの言葉が通じのだ。


そう考えていると、


「ねぇ紫乃ちゃん、あれなに?」


そう言ってマカオさんは指を指す。


その先には黒い渦があった。

道のど真ん中に、人1人分の大きさで渦を未だに巻いている。


警戒していると、少し赤くなりそこから人が出てきた。

大体175cm程の身長、すらっとした体型顔にはガラスのようなマスクをし白髪の長髪、服はスーツのようなものであり、杖と本を持っている。


「ようこそ!紫乃様!あなたのお噂は風の噂で聞いておりました。あの剣姫クラウドネル・ファナレルの唯一の弟子であるあなた様の事はよーく、ね。」


私とマカオさんは警戒心を上げた。

謎の人物であり、会ったことのない私の事を知っていた。

謎しかなかった。

この人の目的、情報網、そしてあの渦との関係性、何一つ分からないからだ。


「んー?そう身構えずに、我が予言書にはあなた様方と戦うなど記載されておりませんので。さて本題に入りましょう。っとその前に私の自己紹介からした方が良いですね。

申し遅れましたが私は 奴隷商『プレイディークトム』と申します。さて私がなぜここにいるかですが、私はただこの予言書に従っているだけでおります。この予言書は理の全て。さてこの予言書の通り私はこの獣人をお譲りに来ました。」


えらく長く喋る事で...物を言う隙もない。


少しげんなりしていると、この奴隷商はこの黒い渦からひとりの獣人を出してきた。


「この子です。『アリウドゥ』と言う名前でして、まぁはい孤児です。なんでもあなた様とアリウドゥを会わせることがとある人を、しいては世界をも救うそう記載されておりましねぇ、紫乃様。だから私はあなた様の通り道にこのような事をしておいたわけです。この子を引き取って頂けますね?」


なんなんだ、こいつは。

意味がわからない。突然現れ予言書だの、世界を救うだの、わけわかめレベルなんですけれども...


私がどうしようか悩んでいると、


「引き取りましょ?紫乃ちゃん。」


そうマカオさんが言ってきた。

目を輝かせながら。


あっ、うんこれあれだな、ケモミミが好きなんだな...うん


そんな事を考えてるとマカオさんは察したのか


「ちちち、違うわよ?決してケモミミに触りたいとかじゃないんだから。ね?それに引き取らなきゃ通してもらえなさそうですし。」


「はっはっはっ、全くもってその通りでございますともマカオ様。さてもう一度お聞きします。この奴隷貰って頂けますね?」


強く、そして恐怖させるかのような黒い声で言ってきた。

少し怖い、けどそうしなければ死ぬ可能性はあった。だから私は


「わかり、ました。でも奴隷として扱いたくないです。人として、仲間として共に居たい、だから奴隷というのを解除出来ませんか?」


私が知る奴隷契約はどれも痛いものばっかりだった。

電撃、強制、縛りなど様々なものだった。

そんなのは見たくなかったから私はこう言ったのだ。


「ふっはっはっはっ、本当にあなたは様は面白い人だ!予言書に書かれていたとはいえ、実に面白い!契約の解除?そんなもの必要ない!最初からそんな事を私はしてなんていないからな!」


そう言い、こいつは大笑いをし続けていた。


「はぁ、失礼とても愉快だったもので、さてここで私は失礼させていただきます。さぁアリウドゥ、彼女達について行きなさい。きっと見たいものが見えますよ。」


こいつはそっとアリウドゥの背中を押した。


「あ、あのはじめ、まして、アリウドゥです。お願いいたします。」


アリウドゥはぎこちないお辞儀をした。

そんなアリウドゥにマカオさんは


「きゃー!!!かわいいぃぃぃーー!!」


黄色い声出していたな。

あと少しうるさい気もするけど...


こうして、私たちはアリウドゥを仲間?に加わり3人になった。




カラスマスク(ここで勝手に命名)は本を閉じ後ろに振り返り黒い渦の中に消えようとした。でも思い出したかのようにこちらを振り返り、


「あぁ、そうそう紫乃様。あまり具体的なことは言えないのですが、『さいきょう』にご注意を。それではまた、どこかで。」


そう言い残し消えていった。

正直アリウドゥとどう合わせるかすげー悩みました。でもカラスも出さなきゃでしたので今回はこんな感じデェス!

さてちなみにさいきょうが平仮名なのは使用デェス!


読んでくださってありがとうございます。

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