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第1話 本当のプロローグ

「君は、死について考えたことがあるかい?何故自分が今を生きているのか、死とは何か、私はそんな事をよく思ってしまう...

自分が生きているのは自分だけずっと生きてしまうんじゃないか、自分だから生きているんじゃない、自分という自我があるからこそ生きて...いや世界に生かされているのではないか、と思ってしまう。

それは...不定期に。」


パタン、そう音を立ててノートは閉じられた。

このノートは彼女の処世術みたいなものだ。彼女の...いやこの物語の主人公 清野紫乃のだ。彼女は死というものはいずれは皆にくるものだと分かってはいるのに、自分がこうして生きているのは、それは自分だけがこうして自我があると思ってしまうからだ。


「はぁ、また今日もか...」


そう彼女はこのノートに思っている事を書くという事を、それも日課のように毎日書いている。いや、書いてしまっている。


「はぁー、この考えをなくしたいのになくせない。どうしたらいいものか。」


彼女はこの死についての考えを何年もそして何処ででも考えてしまっている。

それが学校や登校中でも...


「おはよ」


彼女は友達に向かって言う


「おはよー、しーの!」


すると彼女の挨拶よりも大きな声で彼女の友達、西川 緑はいう


彼女たちはいつもこの交差点で待ち合わせをする。今日もそうだいつもと同じ、なんらいつもと変わらない。


ふと、彼女は急に尋ねる


「ねぇ、紫乃?」


「どうした?緑」


でもこれもいつもと変わらない。西川緑とのなんら変わらないやりとりだった。


「異世界って本当にあると思う?」


それは本当に急な質問だった。彼女は昔からいろんな物事に疑問を抱き、それについて色々と調べる人だったからだ。要するに彼女は知識欲が凄いのだ。これも昔から変わらない。


「どうしたんだよ急に?」


「いやさ、昨日ジョンタイターって人が昔いたってネットで見てさ、それについて色々と考えたり調べたんだよ。そしたらさ違う世界線って私たちからみたら異世界に近いんじゃないか?って思ったんだよ。

だってこの世界線と似ているだけであって一緒じゃない。つまり世間一般でいう異世界じゃないっかって思ったのよ。」


そう彼女は自分の考察を色々と話した。異世界についてやら世界線、タイムマシンなどについて。彼女の考察が終え紫乃は自分の考えを言おうとした、そういつもと変わらない、そう思っていた、


「キャーーー」


それは怯えた声だった。そんな声とともに彼女たちは前を見た。すると目の前、もう避けきれない場所にトラックがいた、いや目の前に突っ込んできていた。紫乃は必死に緑を庇おうとし、緑を見たが


「みどりーーーーーーーひっ」


彼女は、笑っていたのだ、それを望んでいたかのように...


そしてトラックを横目で見るが、もう助からない、そう思い彼女は目を閉じる。そして昔のことを思い出す。生まれた時のこと、幼稚園、小学中学の事を、そして両親のことを。


『これが死の前に起きる走馬灯か、はぁ助からないか。』


死を覚悟した、だがいっこうに身体には痛みはこない、でも精神にはきてしまった、彼女にとっての呪いが


『ぐっ、胸が苦しい、なんで死ぬ前にこれが来るんだよ、クソクソクソクソクソクソクソォー』


そう思いながら目を開けてしまった、するとそこはどこだ、先ほどの交差点ではない、謎の空間にいる、ただ2つの椅子があるだけの。


「ここはどこ?あぁそっか死んだのか私、だから痛みは無かったのか、ははっ、これから天国にでもいくのか」


そう思い口に出した、するとどこからともなく


「違うよ。」


そう言われた。この2つの椅子しかない場所で


「誰?!」


私は当たり前の反応をした、模範的な

そうこの状況はまさに、死ぬ前に話していた異世界転生や転移の状況だから。そんな事を思っていると、声の主が上から降りてきた。空中に足場を作りながら。


「へー知ってるんだー、異世界転生それに転移の方もなら話は早いや!

そう!君が思った通り君には異世界に行ってもらう。ちなみに君はまだ死んではないからね!」


そうここまではテンプレだ、そうここまでは

だが彼?は言ったまだ死んでないと...

つまり私はトラックにはねられてないし、これが思念体でもないらしい、まぁこの際そんな事をは後にしといて、私は確認をしようとした。


「異世界転生するんな」


私の言葉は遮らえた


「違う違う、異世界転移だよ、て・ん・い!

まったくそこ間違えないでよね!」


叱られた。

とゆうか今更だがこいつはなんなんだ?意味がわからん、とゆうかさっき私異世界転移って言ってないのに知ってるんだって言ってきやがったよ、どうゆう事だよ。心でも読めるのかよ。


「うん!心読めるんだよー僕はね!まぁまぁ異世界転移するんだからぁー僕の事なんかより自分の事、今から行く異世界の事聞かないの?」


こいつさらっと心読めるって言ってきやがったよ。まぁいい、そこはいいが、私が聞こうと思っていたこと言われたよ、ほんとなんなのこいつ


「ふむふむ、やっぱり聞きたいんだね!ならば教えてあげよう!」


こいつ無駄に上からでウザい


「あーそんな事を言うと教えないぞー」


「はいはい、私が悪かっです、すみません」


私はまぁ半諦めで言った、こいつに謝るのは癪だが、向こうで生きるためだしょうがない。


「うむ、では君の行く異世界には君含め22人の日本人だけが転移してるよー、あーでも君ともう一人はこれから転移だけどね!」


「私含め22人か、まぁまぁいるんだな。」


「まぁね、20人以上ってなかなかないんだよねー、っとそこは置いといて、向こうでは魔法やー迷宮、それとーあとーモンスターとかなんか色々と有るんだって!僕は行ったことないけど、んでだ、君に異世界に行く上でこれをあげよう!」


なるほど、普通の異世界と変わらないってわけか、んでこいつ私に何かをくれるらしいが女子高生にも扱えるものがいいな


「ジャジャーン!タロット13.DEATHを差し上げよう!これは凄い物らしいから肌身離さず持っておくように☆」


「...は?」


えっ?いやどゆこと?えっ異世界に行くってぇーのに渡されるのがタロットカード一枚だけってなんなの?ありえない


「いやいや本当だから」


「え?」


なんで、は?まじなの?もう訳わかんないだって私これから異世界転移すんでしょ?なのに貰えるものが選択不可でしかもカード一枚ってなに?拷問か何かですか?


「いやいや、違うぞ。ってゆーかーもうこれ決定事項やから(笑)んじ、サクッと説明だけするね!」


こいつ勝手に進めやがるよ、私の心読んでるくせに無視してやがる、クソが


「今から君に行ってもらう世界はー、君たちの世界でいうライトノベルとあんま変わんないけど、まぁ強いて言うなら魔法がちょっと特殊でね、自分の想像で使えるらしいんだってさ、よく分かんないけどさ、まっそんな感じくらいやね、あとは、向こうの世界の言語は自動的に日本語に変換されるし、向こう行ってもなんら問題はないさ、とゆーわけで」


うん、なんか一気に言われた感がして頭が麻痺ってる気がする。そんな時になんだよ、まだなんかあんのかよ


「行ってらっしゃーい、えい」


蹴られた、えいって言われながら蹴られた。そしたら目の前になんかブラックホール的ななにかが出てたし。


「は?」


そりゃ間抜けな声が出ますよ、んでブラックホール的なのに落ちましたよ、せめてさー心の準備くらいさせてよーーーー


彼は彼女を見送ったあと一人部屋で呟いた


「さてと、彼女が全部集めてくれることを願うよ。さて時は満ちた彼らたちはこれからどんな物語を見せてくれるのだろうね、ん?彼女が落ちたそばにタロットの反応があるじゃん!早速観察しなきゃね!」


そう言って彼はどこかに消えた



とある場所 とある空間にて


「なんだと?22枚目のタロットの反応が出ただと。どうゆう事だ!あれは無くなったんじゃないのか?」


一人が怒りながらで言う


「わからない、だが欠落していたタロットの反応であることは違いない」


一人が冷静な口調で言う


「つまり転生者たちがタロットを全て集めたら、願いを叶えるでは済まなくなる。タロットの回収を始めるか?」


一人が動しながら言う


「いや、無理だ。所有者が死ななければ回収は出来ない。そして私達は人を殺すことが出来ない。出来るのは最後まで見る事だけさ。」


一人がお調子者の感じで言う


「なら、転生者たちに伝へるべきではないのか?欠落していた一枚のタロットが出てきてしまったと。」


一人が事務的な口調で言う


「うむ、そうしよう。皆のものは転生者に伝達および、タロットを渡したやつを探せ、それが我々に出来る事だ」


一人がまとめる感じに言う


『了解!』


この場にいる22人のうち21人が一斉に言う。


ここは数多の世界を観測する場所。観測所。タロットの守護者が集う場所。彼らにとって異世界転移者のタロットの奪い合いはただの遊びであった。誰かの連れてきた所持者が最後に残るのか、それは暇つぶしであった。ただ観察するだけの。でも今回は違った、失われていたカードが出てきたのだから。そう21枚だけなら彼らが最後に残った者の願いを叶えるだけで済んだ、他には何もやらずにただ眺めているだけで。でも今回は22枚目が出てきた。失われていたタロットカードが。

だから彼らは焦っているのだ。22枚のタロットカード全てにが揃う、それは世界...いや全てを書き換えてしまうからだ。

今外を見たら雪が降ってました。もしこれを読んでいる方がいるのなら、風邪などを引かないようにしてください。


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