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猫の教え  作者: 日本語訳:神原ハヤオ
7/7

猫の出アパート記

猫は弾圧されていた。

固く閉ざされた窓は猫には開けることができなかったし

少しでも外に出れば、拷問部屋にて水攻めの刑に処された。

人は傲慢であった。

猫が隣人であることを忘れ、猫を犬のように扱っていたのである。

猫は家を出ることとした。


水道は昼間の間出しっぱなしになり

猫用トイレの砂は信じられないほど遠くまで散乱した。


それでも人は猫が外に出ることを許さなかった。

怒った猫は昼夜問わず扉の前で鳴き続けた。

切り刻まれたティッシュが家中に出現した。


ついに人は猫が外に出ることを許した。

これが出アパート記である。

こうして外に出た猫は、二日目の朝に空腹からアパートへ戻った。

あなたが猫とともにある限り

猫もまたあなたとともにあるだろう


人、猫とともにあれ

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