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世界は突然に明るく広がる
ある日の冬の夜に
俺は廃墟に霊を探しに来ていた
そこで初めて出会ったのが
髪が長く可愛らしい小さな女の子
女の子はこっちをみている
俺は目を合わして話をする
すると嬉しそうに話しかけてきた
どうして見えるの?って
話をすると
長くなるから短く言うとね
死にかけて
生死の境をさまよって
見えるようになった
最初は人と霊の違いがわからなかったけどさ
生きてる人との違いが最近わかってきて
色々な霊を見てみたい
話してみたいなんて思ったんだ
けどさ
今まで色んな場所にいって
色んな霊に話しかけても
無反応だった
話しかけてきて会話もできるのは女の子が
初めてで
嬉しかった
ありがとうって伝えたら
女の子はニコって笑い返してくれた
そして女の子は
話をしていくうちに
廃墟以外の場所にも
行きたいというようになり
今の状態だとこの場から離れられないので
俺にとりついて
色々な場所をみたいといった
とりつかれたりするのは初めてで
正直怖いが俺は女の子と共に
旅をしていくことにきめた
初めての経験と
初めて見る新しい世界に
俺たちはわくわくしている