25話 ツイセキシャ
なかなか投稿できずすみません。
では始まります!It's show time!
「まずは街に出よう。腹が減っては戦はできぬ、だ」
ルビアンが提案した。
全員は頷き、森を抜けることにした。
…この森ではいろんなことがあったな…。
グレイアはそう思った。
大切な仲間を失い、敵の黒幕の正体を知り、新たなる見方を仲間にした。
…リンナ…
必ず敵はとるからな。
などと考えていると頭に衝撃が走った。
「イデェッ!」
「なぁにしけた面しとんのや!…どうせリンナやろ?アホやねぇ」
「な、なんだよ?リュカは悲しくないのかよ!?」
「んな訳あるかいな、悲しいに決まっとるやん。けどうち、思ってん。泣いてても進まんなって」
「ほお、で、本音は?」
ウルグアの冷静なツッコミ。
バレてんのかい、と言いてへっと舌を出しリュカは言った。
「…ええか、あくまでも推測やで?…あのな、うち気づいたんやけど、仁夏…ってさ」
全員がふむ、と頷いた。
仁夏…今は亡きWorld heroの仲間であり、ルシカ…いや、勝人の初恋の相手でもある。
ちょっと悲しそうにルシカは聞き返した。
「仁夏がどうかしたのか?」
「…何年も前に…亡くなったやん」
それには誰も頷かない。
World heroにとって、あれは悲しい別れだったからだ。
しかしリュカは続ける。
「けど、うちらの前に現れたやん。…幽霊?かわからんけど、実体化して。せやから…エイドには死者を蘇らせる力があるんやないかなっておもったんよ」
!!
全員が驚いた。
そんなこと、考えたことなかった。
リンナが、生き返るかもしれない。
あわよくば、仁夏も。
ルビアンはリュカの腕をがしっと掴んだ。
「ほんとか、ほんとなのか」
「い、いや、わからんで?あくまで推測や!」
「…リンナ…」
ルビアンは泣き崩れた。
ぼたぼたと涙が零れ落ちて、地面を濡らした。
たった1人の妹のために、魔力を手にし、heroになることを決意したルビアンにとってリンナの死は誰より辛いものだったのだろう。
その涙を見て、World heroは決意を抱いた。
読んでくださりありがとうございました!ではまた次回の小説でお会いしましょう。じゃあばいばいっ( ゜∀゜)ノシ




