2章 始まる戦闘
どうも剣 夏向です。
この話から、登場人物が増えるので、紹介つけておきます。読んでくださるとホントにありがたいです。(*・ω・)*_ _)ペコリ
赤星 絵斗
グレイアであり、岩橋中1年生。
普段は天真爛漫でおっとりしてるが、怒るとソフトに毒舌。
いざとなったらすごいリーダーシップを発揮する。
青海 勝人
ルシカであり、絵斗と同じ岩橋中1年生。
頭脳明晰でそこそこ二枚目。
しかし決して優しくはない。
黄田 香奈
リュカであり、絵斗と同じ(以下同文!笑笑)
暴力的で、口より先に体が動く、生粋の関西人。意外と情にあつい
緑川 薫
サグナリアであり、(以下同文!笑笑)
文武両道で、カルタの天才。
他にこれといった特徴はない。笑笑
黒谷 英飛
ウルグアで(以下同文!笑笑)
彼の詳細は誰も知らない。
しかし彼もれっきとしたWorld Heroの一員である。
絵斗が向かった先は「ひみつきち」と汚い平仮名でかかれた看板がかかった廃屋である。
汚い文字には訳があり、こうしておくことによって小さい子供の秘密基地だ、と思わせ中を警戒されないようにするらしい(誰に警戒されないためかはいずれわかる)絵斗の親友である勝人は心理的かつ、合理的である、と言い張るが絵斗は勝人の字が汚いだけなのだとしか思えなかった。
ドアをノックし中へ入る。そこにはその勝人がいた。
「…君なにか失礼なこと考えてないか?」
…勘のいいやつだ。
なんにも?というように首を振り、絵斗は床に座る。
「パトロール、行きますか?」
「…おう」
2人は無言で拳をぶつけるとバッチを手に取る。
「…変身!」
ベルトを腰に巻き、バッチを胸につける。
パァッンと弾けるような音がすると、絵斗と勝人は姿を変えていた。
いや、変身した今、2人は絵斗と勝人ではない。
worldheroこと、グレイアとルシカである。
この世界はついに地獄と化した。魔物は暴れ建物の崩壊は止まることを知らない。魔物は二次元の世界の住人ではなくなってしまった。
しかし、それと同時にヒーローも現れた。誰にでもなれる訳ではない。選ばれし、5人の戦士達がこの世を、この地獄を救うのだ。
幼い頃憧れたヒーローは、もはや現実と化してしまったのだ。
「あーっちぃー」
うだうだと文句を垂れながらグレイアは歩く。
すると電気屋で空を飛ぶヒーローの番組のついたテレビを見かけた。
…ヒーローだから飛べると思ったら大間違いなんだぞ!
2人は大人気ないとわかっていつつもこの上ないくらいに画面を睨みつけその場を去る。
「なぁなんもねぇからさぁアイス買ってかえろーぜ...」
そうグレイアが言いかけた矢先、爆発音と絹を割くような悲鳴があがった。
「…まじかよ」
やる気なさげに言うグレイア。しかしその目にはギラギラとした光が輝いていた。
走って現場へ向かう。
すると
「な...なぁ!」
ハァハァと息を荒げ叫ぶルシカ。
「ぜってぇ!飛べるヒーローの方が!楽だよな!」
激しく頷き、走るグレイア。
ついた先に待っていたのは富士山何個分かもわからないような大蛇であった。
「いくぜ!全力チャージ!」
ベルトの前に手をかざし炎を作り出すグレイア。
しかし
「どいたどいた〜!」
後ろからの飛び蹴りに前のめりにぶっ倒れる。
「このウチを忘れるとは、いい度胸してんなグレイア!ルシカ!」
「リュカ…」
グレイアのうえに仁王立ちするこの少女はリュカ、こと黄田香奈である。
すると上から声がした。
「きゃぁぁ!」
ダンっとグレイアの上に着地する少女。グヘッと奇妙な声を出しグレイアは動かなくなる。
「お…置いてかないでよ…」
「しゃきっとせんかい!サグナリア!」
リュカはサグナリアに喝を入れる。しかしグレイアの上からどくことを2人は忘れている。
そして5人目の戦士が現れる。
「漆黒の闇…ウルグア参上」
完全に悪意をもってグレイアの頭を踏みつけるウルグア。
ヒーロー達は揃った。
「…おめえらふざけんな!!!」
急にグレイアが立ち上がったので上に乗った3人はひっくり返る。
「いったいなぁ!なにすんねん!」
「こっちのセリフだ!」
やいのやいのと言い争うグレイアとリュカ。
待ってられなくなった大蛇は5人に飛びかかる。
「引っかかったな」
にやりと笑う5人。
ウルグアが二ヤァッと微笑むと一瞬大蛇は怯み、身を引く。
「今だ!決めろグレイア!」
「おう!喰らえ!グレイア・フローガ!」
その瞬間火柱が上がり、あっという間に大蛇は燃え尽きた。
「…討伐完了!!」
コツンと皆で拳を当てた。
彼等は、紛れもないヒーローであった━━━━。