14章 亡き友よ。永遠に
今週2本目でございまする!
どうかお付き合いください…
では始まります!It's show time!
「なぁ…」
唐突に勝人が呟いた。
全員が勝人の方を見る。
「…お前等さ、仁夏のこと覚えてるか…?」
「…!」
仁夏とは、World heroの元メンバーのことだ。彼女は、運動神経がイマイチで声も小さくおとなしい娘だったが、積極的にその当時の「ごっこ遊び」に参加してくれた。
ふわふわの金色がかった髪と薄いコバルトブルーの瞳は外国人の母の遺伝らしく、彼女自身も気に入っていた。
「…覚えとるよ?急にどうしたん?」
「いや…あの、なんとなく!」
「あ〜そういうことね。勝人…」
絵斗がニヤニヤと口を挟む。
勝人が目を見張ったその瞬間!
「勝人、仁夏のこと好きだったもんね〜」
ボッと音が鳴りそうなくらいに真っ赤になる勝人。そう…勝人にも恋心はあった!
「ええええええーーーー!!!??」
知らなかった英飛と香奈と薫は喉が壊れんばかりの叫びをあげた。
周りの鳥が一斉に飛び立った。
「マジマジ!?勝人、アンタも男やったんやなぁ〜」
「やっだぁ〜急に仁夏の話し始めたと思ったらそういうことなの!?あおはるじゃないのw」
「あおはるってw」
「可愛かったもんな〜仁夏!」
「…ほー…良い事を聞いた」
やいのやいのと語り出すリンナ含む5人。
当の本人は真っ赤になり俯く。その口は悔しそうに歪んでいた。
「でも…ね。仁夏は…」
薫のその一言で全員が黙る。
理解出来ていないリンナに香奈が説明する。
「仁夏は…何年も前に亡くなったんや」
「!」
リンナは目を見張って驚いた。
勝人は俯いたままだった。
「いー娘だった。可愛くて、気立てが良くて」
「気配りもできる娘だったしね」
「うん。僕も惚れそうになったことあるよ」
「…そうだな」
6人は黙ったまま歩き続けた。
しばらくすると森を出た。
しかし、出た先は廃村だった。
「…幽霊でも…出そうね」
「せやな。まぁ、幽霊なんておらんけどw」
香奈と薫はそう言って笑った。
絵斗達もつられて笑う。
「…幽霊…いるよ…ここに…いるよ」
「ははw幽霊の真似か?絵斗」
「へ?僕何も言ってないよ?勝人でしょ?」
「は?完全に女の声だったろ?薫か、リンナか…」
「おい!なんでウチは言わんねん!」
「違うよ…?誰??」
「…やっぱり、覚えてない。人間なんて…そんなものか…」
明らかに後ろから声がした。
6人は一斉に振り返る。その先にいたのは。
仁夏だった。
読んでくださりありがとうございました!
ぼ、僕が恋物語を書く日が来るとは…
ヒー!! ノ)゜Д゜(ヽ笑笑
ちなみに、アクセス数800越え記念小説は勝人×仁夏の恋物語にしようと思ってます!
じゃあ、来週もよろしくお願いします!じゃあ、ばいばいっ(*´ ³ `)ノ