13章 不確定要素残像
どうも!剣 夏向です!
先週はすみませんでした…
今週は頑張ります!では始まります
It'show time!
「…という訳」
No.7の話が終わる頃、グレイア達は惜しみない涙を流していた。誰もが心から、不幸に見舞われた少年を哀れんだ。
「はは、泣いてくれるんだね。ありがとう。…やっぱりボクは君達を倒すなんてできないや」
そう言うとNo.7はくるりとグレイア達に背を向け去ろうとした…がその時!
「…あ、がぁっ…」
何か黒い尻尾のようなものがNo.7の首を絞めつけた。
その尻尾の方から声がした。
「…目が覚めてしまったようだね。…眠っていれば…よかったのに」
男かも女かもわからない機械のような声。その声は続ける。
「…我ら反乱軍に歯向かう者はたとえ…元味方であろうと処分する。まったく…使い物にならぬ部下達を持ったものだ」
…部下が玩具…?
「てめっ…ふざけんな!!!!」
カッと頭に血が昇ったグレイアは手に握られた双剣で切りかかる。
しかし
ブォンという音を立ててその姿は消えた。
映像だったのだ。
「フハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!さぁ!新たなる希望よ!我を楽しませるがいい!!!!その未熟な脳髄ごと吹き飛ばしてくれるわ!!!!」
そう言い残して映像は消えた。
全員はNo.7に駆け寄った。
No.7は息絶えだえながらも最期にこう言った。
「…ボクが見たのは…天使様じゃなかった。あの天使様は…ボク等の天使様、エンデ様だったんだ…」
そう言うと、ガクッと首を傾けそのまま目を閉じた。
そして、その亡骸は黒い灰となって風に流された。
「エンデ…か」
hero達の倒すべき敵の名がわかった。
ならばどうするか?
…強くなり、そして倒す!!
その瞬間に全員が暗黙の了解で誓った。
《一方反乱軍では》
「まったく…No.7も使い物にならないですね」
情など欠片もない女の声。
その顔は青白く、まるで死人の様であった。
エンデはその青白い顔の女に冷たく笑いかけた。
「冷たいことを言うね。恐れ入ったよ、No.6。…女とはとても思えない」
「貴方様には負けますよ。まさか御自分の手で仲間を潰すとは…」
「あやつは使い物にならぬうえに我らに歯向かおうとした。永遠夢から覚めてしまった」
故に…とエンデは続ける。
「もはや、我らの仲間とも言えぬであろう。お前とて同じ立場ならそうしただろう?」
「…おっしゃる通りでございます」
No.6はその場に跪いた。
そして胸の前で逆十字をきると、エンデにむかって誓った。
「…World heroを、我が命が燃え尽きぬ限り始末してまいります」
「物騒なことを言うなNo.6。始末するのではない。…永遠夢を見せるのだ」
「…そうでしたね」
ははは、と乾いた笑いで2人は笑い合うとNo.6はシュッという微かな音を残し冷たい風を残して去った。
World heroの元に…No.6が行く。
読んでくださりありがとうございました!じゃあ、ばいばいっ(*´ ³ `)ノ