12章 永遠夢ヲミル
どうも!剣 夏向です!
反省文(笑)としてもう1つ投稿させていただきました…。
では始まります!
It's show time!
今から約…何年前だろうかね?
忘れちゃったや…。
とにかく、ずっと、ずっと昔にボクは大罪を犯した。
…自分の父さんを殺してしまったんだよ…。
もちろん理由があったさ。ボクはもう耐えきれなかったんだ。
ボクはね?東洋人っぽい顔つきをしてるけどさ、汚くて環境の悪いスラムで生まれ育ったんだ。父さんは酒を飲んだくれて仕事なんてしやしなかった。でも
『俺はこの家の大黒柱だ』って言い張ってボクの事を出稼ぎにだすのさ。
大黒柱っていうのは家計を支えてる人のことってことその時は知らなかったからね…
もちろん辛かったさ。まだ10にもなってないような子供が大人並みに働かされるのだから。
でもお金を稼がなきゃ父さんが殴ってくる。ボクは必死で働いたね。
…1回そんなに言うなら父さんが働けよ!って言ったことはあったんだ。
そしたら青あざになるくらいつねられて挙句の果てに頭を殴られてね…痛かったよ。
ある時…いつだったかな。そうだ。ボクの10の誕生日の日だ。
あの日、ボクは出稼ぎに出たんだ。そしたら『こんな遅くまで何やってたんだ!さっさと晩飯を作れ!』って張り倒されてさ。
父さんに働いてこいって言われたんだよ。とか思って晩御飯作るために包丁を握った。
そしたら、ふっと自分の意思が操られてるみたいな感じがしたと思ったら父さんにむかって包丁を構えててさ。
「…お前が死ねば全て終わるんだよ」
って言ってそのまま振り下ろしたのさ。
もちろん父さんはそのまま死んじゃった。あの感覚は一生忘れられないよ…
肉なんて滅多に食べてないからさばいたことなくんてそうそうなかったけどさ、グチャッていう音とあの生暖かい血は紛れもない人間のものだった…。
…そう。ボクは生きてる人を殺した。
今でも鮮明に覚えてるよ。あの血まみれの部屋と父さんの無惨な亡骸は。
…その後天使様が降りたのさ。
その天使様はボクにこう言った。
『楽になりたければ、私と来ないか。永遠夢を見ないか』とね。
天使様はボクの苦しみを忘れさせてくれると言ったよ。でもね
…忘れられなかった。
あんなクズでもボクのたった1人の家族だったからね…。
そして今に至るってわけ。
…あれ。お兄ちゃん達、泣いてくれるの?殺人鬼に同情してくれるの?…ありがと
読んでくださりありがとうございました
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では剣 夏向でした。また次回お会いしましょう。じゃあばいばいっ(*´ ³ `)ノ