10章 再び輝く日を
こんにちは、こんばんは!剣 夏向です!
投稿忘れ、いきなりしてしまいました…(lll-ω-)
すみません!w
では、始まります!It's show time!
「なん…だこれ!?」
以前は目元を覆う透明なマスクがあったが、今回はそれがない。
タレ目がちだったグレイアの目はキリリとつり上がり、ふわっとした赤髪はツンツンと威嚇しているようだった。
そして赤いマントは黒い、夜の空のような色で内面は赤くいかにも強そうであった。
それは皆も同じだった。
「…かっけぇぇっ!」
ルシカは自分の装備を見て叫ぶ。
それまでは打撃技だけであったが、今のルシカの手には空色の氷のような弓が握られていた。
そして、グレイアの腰には2本の剣がおさめられていた。
片方は赤く燃える炎のような剣。
片方は青く燃える炎のような剣。
いずれもグレイアの手にすっぽりと収まり、戦うのを今か今かと待ち構えているようだった。
一方ウルグアは長い爪のような装備だった。その爪は触れば皮膚など容易く切れてしまいそうなほど鋭かった。
そして、サグナリアは杖であった。
木製の杖は使い込まれていたようで、大きな緑の石が怪しく、そして美しく輝いていた。
そして、リュカは打撃技に磨きがかかるよう、金属製の装備が増えていた。
拳や頭、胸元や足を覆う金属製の防具はまさに特攻隊のリュカにはピッタリであった。
しかし、自分の装備に見惚れている暇はない。容赦なく狼は襲いかかってくる。
「きゃあ!」
まっさきにサグナリアを襲う狼。
しかし、狼はサグナリアの恐ろしさを知らなかった…。
「ライフ・シールド!」
緑のシールドを張り、狼達を弾き飛ばすサグナリア。そしてそれだけでは終わらない。
「か弱い乙女に手を出そうなんて…可愛くない子達ね」
その目は軽蔑したように、かつ、冷酷に狼たちを見つめた。
仲間であるグレイア達も恐ろしげに怯みつつも、応戦する。
「タイム・ストップ!!!」
ルシカが叫ぶ。
すると狼達の動きが止まった。
そしてサグナリアの攻撃!
「ま、待て!サグナリア!!!狼達は何も悪くないじゃないか!酷いことはするな…」
グレイアが止めようとした。
「喰らいなさい!永久なる神の裁きを!」
「き…聞いてる!?」
「スリープ・マクロン・クロノン!!!」
サグナリアが叫ぶとぶわっと暖かい風が吹き、狼達は一斉にバタリと倒れた。
それを見てグレイアは真っ青になる。
「な…何したの!?サグナリア!?」
「ちょっと眠らせただけよ、大袈裟ね」
ふっと笑ってみせるサグナリア。
World Heroは多少(かなり?)不信感を抱いたものの、まぁおいておくことにした。
しかし、さすがはフルバッチ。やはり強い。
Victoryが史上最強と呼ばれたのも納得できる。
そして、そのバッチはWorld heroの手によって再び輝くのだ。
「…俺の弓使いたかったのに…」
嘆くルシカ。しかし誰も彼を馬鹿にすることはできない。それほどに格好いい弓だった。
龍の模様が施された空色の弓。氷のように透き通ったその色はまさに究極。この弓を使っていたルクセルもさぞ誇りに思っただろう。
「ねぇ、皆。あれ、見える?」
リンナが唐突に遠くを指差した。普段は見えないような遠いところだったが、変身した今は普通に見える。
あれは…男の子のようだ。
白いパーカーに黒のジャケット。黒いキャップを被り、腰には何やら革のケースを巻いていた。
「やぁ、World hero諸君。何10年ぶりかな?まさか転生してまで会いに来てくれるなんて感激だよ」
ニタニタと薄気味の悪い笑顔を浮かべるその少年は、どうやら絵斗達を知っているそぶりだった。
そしてその少年はこう言った。
「ボクはNo.7。8人のエンデ様の僕の1人さ。さぁ、ボクと遊ぼうよ!」
こいつも敵か…そう思ったが、彼はなにもしていない。無実の少年を攻撃するのは胸が痛い。
「もし…ボクが勝ったら、そのピンク色の髪の女を返してね?その娘はボク等の希望の娘なんだから…」
リンナが…希望?どういうことだ?反乱軍は…リンナをまだ必要としているのか??
しかし、わかったことが1つある。
勝たなきゃ、リンナを守れないってことだ。
「それじゃ…負けれないね」
グレイアが不適な笑いを浮かべると4人も頷いた。リンナは嬉しそうに目を潤ませた。
「変身!!」
読んでくださりありがとうございました!
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では剣 夏向でした。また次回お会いしましょう。じゃあばいばいっ(*´ ³ `)ノ