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魔王様の再生事業
「ディルドレ、洋服は?」
「なっ・・・」
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”首都プロステリー”
小高い丘から辺りを見回す、何の変哲もない中世の大都市ともいえるだろう風貌をしている。
中央にはイギリス風の城があり、どうやらそれが魔族領の根拠地のようだ。
ディルドレは幾度となくこの光景を見ていただろうに良一以上に見入っている。
その目は何か遠くを見ているようだった。
「良一、この都市は外見だけよ。
権力を誇示するためだけに作られた権力都市。
城下へ下りれば分かるけど強盗、強姦、窃盗、殺人、の巣窟なの。
ここを法整備してから魔王に昇格してもらいましょう。
当分は魔王補佐官ということで・・・。」
「魔王補佐官?今の魔王は誰なんだ?」
「私の父親、でも暗殺されたわ。
今は臨時役員がやっているけどそいつは無能でいつでも退位させることができるわ。」
簡単に言うがどうやらディルドレには一定の権力が
あるみたいだ。
「変なこと聞いて悪かったな。
だが、これからは俺が魔界を再生してやるよ!」