7:BOY MEETS GIRL
「とりあえず魔術師、探すか」
そして考える、魔術師ってどこにいるんだ?
あてもなく歩きはじめる
「キャーァァァァァ」
悲鳴、今日の事件の後だ。何かが起こることは予感
していたがそれでもうんざりする厄介ごとはないに
限る。
悲鳴のする方向へと走る、レンガ造りの家の屋根を
走り抜けていく、
「魔人か」
18フィートはゆうに超えるであろう巨体を持ち頭には二本の角、口には大きな牙をのぞかせている。
低級悪魔とはいえ人間のかなう相手ではない。
おそらく今朝の聖職者殺しが関係しているのだろう。
街を守る結界が消えたことによって悪魔の侵入を
許したのだ。1人の少女が魔人に喰われそうになっいるのを見つけ、
ルークは左に差した聖剣を抜き天使の力の解放する。
「セラフィエル 僕に力を貸せ」
その瞬間、抜いた剣は光に包まれ瞬く間もなく
魔人の体を交差する。
一瞬間おいて時間が動き出したように魔人の体が
いくつものパーツの分断され、魔人は身体は大きな
音を立て崩れた。
「大丈夫か?」
ルークは魔人に襲われていた少女に声をかける。
『う、うん。ありがと』
どうやら大丈夫そうだ、そう判断して騒ぎになる前に立ち去ろうとする。ここに残って正体を詮索されても面倒だ。
『ちょ、ちょっと待って』
立ち去ろうとした僕を銀髪の少女が引き止める。
「なに?」
『お礼がしたいわ!』