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22:約束
『話はわかったわ、わたしもあなたの力になる』
「...ありがとう、でも君には危険なことをさせたくないんだ。僕は悪魔の力を制御するできていないんだ。
君を殺してしまうかもしれない。」
『だったら尚更でしょ、わたしが君のために悪魔を抑える。乗りかかった船だし一連托生よ、それに...』
そして彼女は少しうつむきながら言う。
『わたしには君に借りがある。だから君には死んでほしくないの、』
「わかったよ、君は僕が守ってみせる。これからよろしく、セレナ」
そう言って彼女に右手を差し出す。
『えぇ、わたしも君の力になるわ』
真っ白な彼女の小さな手を僕はなにがあっても守りたいと思った。
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『ねぇひとつだけ、わたしと約束。たとえどんなことがあっても、全ての天使と悪魔を倒してこの世界を平和にしてね』
「あぁもちろん、約束するよ」
この約束にどんな意味があるのか、今の僕には分からなかった。
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