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その明宏に
同じ部屋住みの
縁もあってか
半年ほど前から
俺が女装外出に
付き合うようになった。
正直に言うと
俺は心の中では
こんなこと
もう止めた方がいい!
と
女装デートに
感じているんだ。
しかし
一度、引き受けたことを
今さら嫌とは言えない。
なので
頼まれた時に
安直に引き受けたことを
俺は後悔もしている。
それでも
貴重な休日を一日中
明宏と一緒にいられるのは
俺も楽しいんだ。
俺が女装外出を
キッパリ断れないのは
明宏に嫌われたくないからだ。
一年間も
同じ部屋住みとして
苦楽を共にしていると
いつしか
明宏のことを
本当の弟のように
俺は感じるようになった。
それは
明宏の方も同じようだ。
俺も明宏も
今では訳あって
親族との接点は無くて
天涯孤独の身である。
それでも
お互い一人は
寂しいと思っているんだ。




