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それには
明宏も嬉そうだ。
計画が終わり
事務所を出る時には
則夫の野郎を2人で
ボコボコにしてやりましょうね!
と
この一週間で
明宏は何度も言っている。
明弘は俺みたいに
則夫から暴力は滅多に
振るわれたりしない。
それでも
明宏は則夫に
騙されて組に入れられたことに
相当な恨みを持っているようだ。
組員になって
よかったことは
ここで将生兄貴と
出会えたことだけですよ!
と
いつも明宏は言う。
俺の方も同じだろう。
こうして
明宏と出会えて
親しくなれたことは
確かに良かった。
しかし
それ以外では
この組に入って
何一ついいことはない。
このまま
ここで組員を
続けたとしても
明宏が言うように
俺は使い捨てにされて
野垂れ死にするだけだ。
そう考えると
一週間後の計画は
まさに俺にとって
人生の大勝負だろう。




