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それから
明宏が再度
今回の計画の説明を
鍋島に始めた。
さすが
キレ者の明宏である。
俺の先ほどの
鍋島への説明より
理路整然としていて
ずっとわかりやすい。
同じことを
言っているのだが
よりしっかりと
鍋島に伝わったようだ。
その説明を
聞いているだけで
明宏の頭の良さを
鍋島は把握したようだ。
さっきの
俺の説明の後にも
鍋島は言っていたが
客観的に見て
この逃亡計画は
かなりの確率で
成功すると見ているようだ。
どうやら
明宏のことを
信用できる奴だと
鍋島は感じたようだ。
鍋島の様子は
俺たちの依頼を
断るように見えない。
犯行時の
鍋島の役目は
組事務所の外での
見張りだけである。
そして
俺と明宏を犯行後
遠方に運ぶだけだ。
実行犯は
俺と明宏の2人だ。
そもそも
組員でもない
鍋島は組事務所には
簡単には入れない。




