異世界とファンタジーの世界は同じなのか?
通り魔に襲われた。5W1Hで表すなら、午後4時頃学校からの帰り道、何故かは分からないが刃物を持った50代くらいの男に刺されて、死んだ。そう、死んだ。
でも、死んだならばこの感覚は?何故こんなにも自分という存在を感じる?なんだ?
突然、起こされるような感覚が…
「おい、ここで何をしている。」
ハッと目を覚ます。
「えっと…?」
「ここで何をしていると聞いているんだ。」
「へっ?」
そう、お察しの通りだが、僕、前原誠は異世界転生したのだ。
「ここで何をしているのかと聞いているんだ。」
「えっと…。」
僕に話しかけているのは細いが筋肉がついており上背はあるイケメンだ。言語は通じるっぽい。ご都合主義というやつだろう。でも何をしているかと聞かれても…。ってここ路地裏!?身の危険を感じるんだが…
「質問に答えないのは敵対の意思があるからか?」
と、剣を突きつけられる。
「いえ!あの、違くて!敵対とかそういうことじゃないんです。その、僕がなんでこんなところにいるか分からなくて」
「どういう事だ」
「その、なんというか。あれです。ところで此処ってどこですか?」
「記憶喪失か?いや、そうでも無さそうだ。此処は、帝都ゼウスだ。」
「ゼウス…」
神様の名前?ここは異世界なのに?
いや、誰も異世界とは言ってないじゃないか。拍子抜けだけどやっぱりここが地球という可能性はある。
「えっと、此処って地球ですか?」
「何を当たり前の事を言っている。」
地球…!異世界に転生してない…!さっき思いっきり異世界に転生したって言ったのに…
「すみません、ここの国の名前って…」
「質問が多いな、場所を移動しよう。」
とイケメンは剣を納めてからそう言って歩き出した。
イケメンが足を止めた時(そこも路地裏だが)前にはシックな喫茶店のようなところがあった。
中に入ってみると意外と綺麗だ。他の客は居ないが…。
「来たのか。」
と無愛想な顔と声でカウンターに居た爺さんがイケメン話しかけてきた。
「客人だ。」
と言って壁際の席にイケメンが座った。視線を向けてくるに、座れということだろう。
「えっと、さっきはどうも。名前言ってませんでしたね。僕は前原誠と申します。趣味はFPSって言っても分からないか…?なんというか、娯楽です。はい。家族構成は…家族構成…家族構成?」
「どうした?マエハラマコト。マエハラマコト?聞かない響きの名前だな…。俺の名前はスザク・ライブだ。」
前原誠が聞かない名前?つまり日本じゃない?というか、今気付いたが日本語が通じるのに日本じゃなさそうだ。一体どういうことなんだ…?
「えっと…ここの国の名前ってなんですか?」
「この国だな。この国の名前はジャパンだ。」
なに…?ジャパンだと?つまり、日本なのかここは。
「この国の言語はそんなにメジャーじゃない。なのに何故喋れるんだ?」
「転生者ではないのか」
と、爺さんの声が聞こえた。
って、転生者!?
「転生者を知っているんですか?」
「世界のいくつかの国々では時々異世界と言われるところから来たという人がいて、実際ジャパンにもある程度いる。だが、転生者と会ったの初めてだな。」
「そうなんですか?」
「あぁ。何分転生者というのは軒並み高い戦闘力を有しているため多くが聖騎士ないしは高ランク冒険者だからな。」
「なるほど…」
「もしくは、」
「もしくは?」
「殺されるかだからな」