一話
「お兄ちゃん起きて~~。早くしないと遅刻するよ。」
「あと五分」
「ダメ」
布団を取られてしまった。
さっきまで寝てたのは俺こと神無月湊。色波高校に通う一年生だ。
顔に傷がある男といえば俺のことだ。
布団を取ったこいつは俺の義妹の桜だ。
確か三、四歳ごろに今の両親が再婚して義理の妹ができた。
あれから時が経ち髪は正月に食べる黒豆のように真っ黒でつやがあり髪型は黒髪セミロングというやつでかおは小さいが大きな黒目が印象的で保護欲の搔き立てる容姿で街を歩いていると十人に八人が振り向くぐらいの容姿だ。
俺は桜と髪は似てるんだが、顔に傷がるのともともとの目つきの悪さでみんな怖がって近づいてこない。
昔桜をかばってできた傷なんだがこの傷によって中学では友達がいなかった。まあいないことはないんだがあれは別枠だからカウントしなかった。
まあでもこの傷が女の子の桜につくよりはましだから名誉の負傷とでもいっとこうかな。
「お兄ちゃん早くご飯作っておなかすいたよ~~」
「わかったわかった」
そうこの家では俺が料理当番なのだ。なぜかというとあの時のけがが私のせいだと桜が感じてしまってトラウマになって刃物が触れなくなってしまったからだ。母親はいないのかって、母さんは父さんが単身赴任中でそれについて行ってしまったのだ。
「今日は簡単に目玉焼きとチーズをマフィンで挟んだのにしようかな」
「仕方ないな~。明日はおいしい和食の朝食作ってね。」
「わかった」
桜が俺に抱き着いてきた。
「だってだって、久しぶりのお兄ちゃんが作る和食だよ。嬉しいに決まってるじゃん。」
「それはわかるがいいお年頃なんだからダメだろ。」
「ハイハイ~い」
よしうまくできてるな。
「手抜きだけどお兄ちゃんのご飯はやっぱりおいしいね」
「ありがとう桜」
「そういえばそろそろ中間テストだけどいつものやるのか?」
「うん。場所はここでやる予定だよ。だからいつも通りおいしいおいしいお菓子のご用意お願いします。」
「わかった。俺的にはスイーツ系のパンが作りたいんだがいいか?」
「いいんじゃない。どのお菓子とかもおいしいし多分友達たちも喜ぶと思う。」
それならよかったがいきなりハードルが上がったのは気のせいか?
まあできるだけ頑張ってみるか。
「まあ、あんまり楽しみにしないでね。」
「じゃあ、そろそろ学校に行くか?多分あいつもそろそろ来る頃だろうし。」
「そうだね」
ピ~~ンポ~~~~ン
「ちょうど来たようだな」
「「行ってきま~す」」
人の容姿の表現とかあんまりうまくできてる気がしませんがぜひ次も読んでください。