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revivalの現実・サバイバル編  作者: 鹿藤伸仁
16/19

No.16

No16 釜のトイレ


残るはトイレのみとなった。


シンはここまでの作業で、最初に考えていたトイレとは別の作り方で作ることにした。


「すまん。トイレの作り方を変える!穴は掘らないで、ムーンの洞窟にある釜に似たものを作ろう。形と中の空洞だけ似せてくれればいい。空洞の中に箱を入れてその中に便を入れるようにする。」


「それなら簡単です!なぁムーン!」


ユゼは嬉しそうにいっている。


シンが人間工具と心のなかで思っていた通り、ユゼの使い方は荒かった。


なにをするにしても中心にはユゼの頑張りがあり、毎日汗だくになりながら夜には泥のように寝ていた。


そんなユゼを見てティアは心配.......はしていなかった。


むしろ楽しげに、幸せそうにユゼの世話をしていた。


初めてあったときの不安で押し潰されそうな顔なんてどこにもない。


好きな人と一緒にいるただの女の子だった。


「そうだな!」


ムーンも明るい調子で言う。


自身が役に立てるこの状況が嬉しいのだろう。

武器がうまく作れないコンプレックスからか少し暗い表情だったが、段々と自信がついてきたようだ。


シンは初めてあったときの彼らを思い出していた。

絶望と諦めで満ちていた顔が、生きる知識を得たことにより、徐々に希望のものに変わっていった。


シンが自分の世界に浸っているとムーンから声がかかる。


「溜まった便はどうするの?」


「それはやっぱり......穴に入れるんですよね?」


シンの代わりにユゼが答えてくれた。


「その通りだ!ユゼと狩りチームで釜を頼む。俺は箱を作っとく。ムーンは前に頼んでおいたあれの続きを頼む。」


「了解!」


皆の声が重なる。


さて、衣食住の食と住はなんとかなったな。


衣の方は元々女性が裁縫や洗濯をしているようだし、丸投げしよう。


食と住でもうかなり疲れた。

ヘトヘトだ。

ユゼの親父の件もあるし。適材適所ってことにしよう。


適材適所......便利な言葉である。


「あれのつづきってなんです?」


ユゼが聞いてくるが、


「まぁ気にするな!」


と焦らしておく。


「了解!」


ムーンの声が聞こえて更に聞きたそうにしていたが


「まずはトイレを終わらせよう!」


また焦らしておいた。

ティアもそうだがユゼもからかうと反応が面白い。


今までの経験と風の能力を使って、黙々と作っていく。


8時間後、衣食住の全てが完成した。


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